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2006.03.21

nakata.netTV 2003-2004 -HIDEと豪華ゲストのすばらしき蹴球談義-

ボルトンに移籍してから、個人的にはメディアで見る機会が減った気がする中田英寿。

本書は、サッカー日本代表の中田英寿選手が、2003年から2004年にかけて「nakata.net TV」で対談した内容がまとめられています。

nakata.netTV 2003-2004

ちょうどパルマでの3年目の開幕から、ボローニャへのレンタル移籍で終了を迎えるまでの時期の対談です。平行して闘っていた、ドイツ・ワールドカップ1次予選の話題も出てきます。

対談の順番は以下のとおり。さらに、巻末に風間八宏さんが「おわりに」を寄せています。

#01:風間八宏(1)
#02:アルド・セレーナ
#03:後藤健生
#04:高木琢也
#05:田邊伸明
#06:セルジオ越後(1)
#07:パンツェッタ・ジローラモ
#08:セルジオ越後(2)
#09:風間八宏(2)
#10:アレッサンドロ・デル・ピエロ

■#01:風間八宏(1)

風間さん、サッカー解説者らしく、移籍も視野に入れたパルマでの新シーズンの心境から聞きに入ります。移籍に関するファンと、当事者の意識の違いを語ってくれます。
そして、プランデッリ監督との関係。幾分、改善された実感を語っていますが、今後の対談を見ればわかるように本質的には解決していないんですね。得点をとることの重要性。
日本代表に関する不安を感じつつも、がんばってくださいと。

■#02:アルド・セレーナ

セリアAで活躍した元イタリア代表セレーナ氏。ある程度結果の出ているチームと、個人的にはプレー環境に満足できないヒデのギャップについてを聞く。トップ下というポジション以上に、自由が許されないプレーの縛りが辛いと。
そして、イタリアではMFでも評価されるには得点が必要だと。FKも自分から蹴らないヒデとは、ギャップがあっても貪欲になろうと。
日韓ワールドカップのイタリア代表には、ちょっと辛い評価をふたりで。
ローマでスクデットの翌年のチャンピオンズリーグに移籍で出場できなかったことを今になってチョびっと後悔。
最後にセレーナさんは、自己主張のすごいヴィエリのような姿勢も大事だが、全体を考えられるヒデの人間性を強く評価。

■#03:後藤健生

ベテランのサッカージャーナリスト後藤氏。日本代表のチュニジア・ルーマニア遠征が消化不良だったようです。
1勝1分でありますが、さらに勝ちきれるチャンスにも気持ちが足りないとの思いに、ヒデも痛感。
初代表の加地を評価。ディフェンスラインからの組み立ての重要性。決まりごとの限界の2002年のトルコ戦敗戦。
コーチングの重要性は海外に行けば学べるわけでなく、日本にいても個人の問題なんだと。
守られると攻め手を失う現時点の代表は、アジアで苦戦すると予想。さすが後藤さん、昔からキープできていても崩せない日本代表と。他にも、フランスワールドカップのドゥンガが、チームメイトのクレームで1試合だまったら、ころっと負けたとか。
ヒデは、日本代表をもっと押し上げたいし、すぐに効果を出すのはやはりコミュニケーションの問題と。だから意識を変えたいと。

■#04:高木琢也

先ほど横浜FCの監督になった「アジアの大砲」高木氏に、好調なチームでも、ストレスのたまるパルまでの前半戦を激白。FWだった高木氏の質問に一番やりやすかったFWはローマのモンテッラ。現役時代は中田の速いパスはやりやすかったと。とはいえ、ある試合で、ヒデの強いパスにもっと手前にほしかったと素直な意見も。(その後のヒデの前に走ってほしかったという言葉に目を見開いたみたいですが)
試合に出ることにこだわるヒデ。高木氏の後輩大久保に対する注文は、高い身体能力に頼らず予備動作をしっかりやれと。
最後に2004年は楽しい環境でやりたいと、移籍を示唆する発言も。

■#05:田邊伸明

稲本などの代理人の田邊氏。ボローニャ入団の話題から。ヒデのやりたいポジションの話。ヒデはやりたいポジションを求めてパルマを出たいと。
ボローニャのチームや町について。ブラジル一人旅でジーコの家に行ったり。今後始まる1次予選の話。
代表について、攻撃は自由でも、守備はある程度システマチックなほうがいいという意見も。

■#06:セルジオ越後(1)

セルジオさん、いきなり、オマーン戦の結果について、試合に出ていない海外組について苦言。ヒデは、98年のチームのぶつかり合う雰囲気を知っているものとしては、今の代表がおとなしすぎると。ロスタイムでの三都主との、衝突がよかったと。その後、ジーコのチーム作りについて。渦中のヒデはなかなかいいづらい部分もありますが。
とはいえ、ヒデが中学校のころからの知り合いということで、セルジオさんは、冗談も飛ばしながら、ヒデをすごい評価して、いい関係が伝わってきます。

■#07:パンツェッタ・ジローラモ

あのNHKのイタリア語講座で有名になった「ちょい不良(ワル)オヤジ」ジローラモさん。
ボローニャの町の話からスタート。かなり仲いいようですが、イタリアに来てもなかなか時間の余裕なく連絡したり、ベローナにワインバーを共同経営していることを教えないなど、ちょっと、ジローさんをいじめてます。そして出身のナポリの話。イタリア人は普段の服装はダサいが、スーツがめちゃ似合うとか。「バルゼッレッテ」といいうイタリアの冗談とか。
そして「そばジロー」の話。離婚できない(しにくい)イタリアの宗教事情。イタリアのサッカーチームの財政事情なんかも話しちゃいます。

■#08:セルジオ越後(2)

この後、ずっと代表を欠場することになりますが、チェコ戦を欠場した中田が日本代表を語る。話題になったシンガポール戦のヒデの感情爆発についても。闘志の欠如。足かせ。
セルジオさんの言う本番前のミニゲームでスキルの高い日本代表が本番でできない点。
怪我したヒデを気遣う一面も。

■#09:風間八宏(2)

パルマでの開幕時に対談した風間氏と、ボローニャでシーズンを追えた段階で再度対談。楽しむことを思い出したヒデです。
パルマでの葛藤から始まり、ボローニャへのレンタルへ。マッツォーネとの関係と、ボールが集まってくることで調子が出て、楽しくなってきたそうです。とはいえ、ボローニャでのシニョーリなど攻撃に偏りやすいチームのポジションのバランスの悩みや勝ちきれないチームについても、触れています。

■#10:アレッサンドロ・デル・ピエロ

「はじめに」で、「CALCIO2002」編集長の岩本氏が書いているとおり、ヒデがデル・ピエロの素顔を引き出している対談です。サッカーの話では、デル・ピエロがジーコに再会した話が興味深いです。サッカーを離れると、「風雲! たけし城」のイタリア語名をヒデが知らなかったり、相撲や日本食の話題もあります。

対談後に中田選手と、対談相手の一言とかがあると、さらに良かったかも。

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