2008.09.21

元NHK週間こどもニュースの池上彰氏の「記者になりたい!」

前回の「やせれば美人」の記事に続いて、先週末に読んだ週間こどもニュースの池上彰氏の「記者になりたい!」についてです。

記者になりたい! (新潮文庫 い 91-2)
池上 彰
新潮社
売り上げランキング: 6461
おすすめ度の平均: 5.0
5 週刊こどもニュースのお父さんの深〜いバックグラウンド


週間こどもニュースのお父さん役と言えば、池上さんというイメージが強かったのですが、もう2005年にはNHKを辞められていたんですね。

ちなみに、マスコットキャラクターも、今のNHKこどもニュースは、違っているみたいですね。(「記者になりたい!」の中でも、最終回で声優さんのことについて、触れていました)

ちなみに、池上氏はもともと記者志望、特に地方の記者で、朝日新聞の「続 地方記者」という書籍を読んだのが発端だそうです。

自分も子供のときは、自宅では朝日新聞が届き(日経もとっていたけど)、職業というかマスコミ業界で働きたいと思っていました。(あと、「ロードス島戦記」が好きだったので角川書店とかのメディアミックスからメディア系とかも興味がありました)

マスコミ・メディア系の就職活動は全敗したのですが、友人で出版社に入った人は、バイトで大手新聞社関連の編集部で働くなど、意識的に活動していたのに対して、自分はのほほんとしていたなと、今更ながら思います。(一応、プリンタの販売スタッフなどで、興味あるIT系のバイトして、好きな業界に入ったので、満足していますが)

話は、大幅にずれましたが、この「記者になりたい!」は、もともと、こどもニュースの関係で、出版当時(2005年)には、「こどもにも分かるニュースを伝えたい」というタイトルだったのですが、池上さんの記者になるための就職活動話や、地方局(松江・呉)、東京の社会部記者で、数多くの事件に関する裏話、そして、テレビに出演するキャスター、こどもニュースのお父さんへの抜擢、そしてニュースをわかりやすく伝えるということについてなど、本書自体もわかりやすく、まとまっています。

こどもにも分かるニュースを伝えたい ぼくの体験的報道論
池上 彰
新潮社
売り上げランキング: 345268
おすすめ度の平均: 5.0
5 彼が何者かがよくわかる本
5 マスコミ希望者必読の本。
5 こどもニュースのお父さんの半生記

またまた話はずれますが、価格.comのデジタルカメラの板で、事件などで、シャッターを押すかどうかについてのトピックがあり、表現(報道?)の自由やモラルなどの問題があり、人により、意見は異なる問題とは思いますが、「新宿バス放火事件」を写したカメラマンが、被害者の中に、自分の妹がいて、廃業したという話をたまたま知りました。

「記者になりたい!」ても、この事件のことや、その後の妹さん(下記の書籍を書いた方です)が、加害者(心神耗弱で無期懲役になったそうですが、結局、罪の意識か自殺したそうです)とあった話などが載っていて、やはり覚悟がないとできない仕事なのだなと思いました。

生きてみたい、もう一度―新宿バス放火事件 (新風舎文庫) (新風舎文庫)
杉原 美津子
新風舎
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おすすめ度の平均: 3.5
4 被害者意識を超えて
3 精神機能が十全でない者の刑事責任

あと、新人として、県警担当になったとき、警官とコミュニケーションをうまくとるのが最初は難しそうに書いていましたが、もう少し、具体的にその部分の過程を知れたらよかったかなと思いました。自分も、仕事で、初めて電話するお客様がいて、苦労するので。

現在の池上さんは、現代史をテーマに、フリーの記者として活躍しているそうなので、その辺の活動も、注目してみようと思います。

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2008.09.15

ダイエットの道は奥深い。高橋 秀実著「やせれば美人」を読んだ。

ちょっと、時間に余裕ができたので、文庫本を二冊買いました。

書店の文庫コーナーで気になって、すぐ読めそうだった、NHKの週間子どもニュースに出ていた池上彰氏の「記者になりたい!」と、高橋 秀実氏の「やせれば美人」。

「記者になりたい!」は、別記事で紹介します。

で、「やせれば美人」。

やせれば美人 (新潮文庫 た 86-2)
高橋 秀実
新潮社
売り上げランキング: 1687
おすすめ度の平均: 4.0
4 ダイエット道

周りに体型が「ポニョ」な人がいて、他の人と話題にしていますが、正直、他人の「ポニョ」より、自分の「ポニョ」が気になります。

そんな中、書店で、「昔小泉今日子似」だったのに、だんだん体重とともに顔の余白が増えていく奥様(158センチ、58キロ)が突然救急車に運ばれたのをきっかけに、著者がいろいろな体験者のインタビューや調査を交えて、ダイエットについて考察するノンフィクションとエッセイが混ざったような本書が目に留まりました。

「やせれば美人」というのは、富山生まれの元来ぽっちゃりだけど、一時期ダイエットに成功して、小泉今日子似の美人だけど、運動や食べ物を我慢するのが嫌いな奥様が、その成功体験から、いつでもやせようと思えばやせられて、美人になれるという心理から来たみたいです。

とはいえ、いろいろな人のダイエット体験や、旦那の協力(?)があっても、まったく体型の変わらない奥様。

自分は、奥さんがいないので、女性の気持ちはわからないですが、ダイエットのうん蓄本として楽しめます。

さらに、dietの語源や、登場するダイエット成功者や取り組んでいる人の取材、エネルギー一定の法則、そして、最後に明かされる驚きの真実まで、ただのエッセイといえない、社会学的な視点など、さまざまなノンフィクションで評価されているらしい著者の表現に引き込まれます。。

自分も、やせなきゃと思うけど、ホント、食欲については、止まらないです。

夜、牛丼とカレー食べるし。

やっぱり運動ですかね。途中のランニングでダイエットした人の話で、週2回、20分を続ければ、痩せられるとありますが。。。

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2008.02.17

「求められたい人間」哀川翔

また古い雑誌の整理でPHPの「月刊 THE21」の2006年10月号を読んでいたら、俳優の哀川翔さんのインタビュー記事がありました。

一世風靡セピア時代は、(哀川さん以外を含めて)よく知りませんが、長渕剛のドラマや映画が、印象に残っています。
その後、Vシネマで100本主演ですよね。

記事では、今まで一度も仕事を休んだことがないことについてや、ウツや不眠のビジネスパーソンに対しては、働いていない=やり方が悪いのではと、本当に働いている人(年間300日撮影もあり)の視点でずばっと言っています。あと、当時公開の映画「太陽の傷」を、子供を持つ父親の立場で語っています。

で、共感できたのは、彼は計画的な人生ではないけど、頼まれた仕事は手を抜かずに取り組み続けてきたそうです。
そんな自分を「求められたい人間」と言っています。

最後に、「仕事をやり遂げた先に、その結果として別の何かがある。そんな生き方が俺にはいちばん合っているよ」と、まとめています。

自分もどちらかと言うと、頼まれた仕事をやるタイプですが、すべてをきちっとできているわけではないので、相川さんを見習っていこうと思います。

それとともに、自分の色も出していかないといけないので、それについては、また考えます。

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2008.02.11

【備忘録】ヒットメーカー虎の巻 私の情報源はこのメディア。

祝日に雑誌の整理をしていたら2007年4月ころの「週刊文春BUSINESS」が、ありました。

気になる記事を発見。忘れないように、ブログに書いておきます。

(1)カゴメ株式会社「植物性乳酸菌ラブレ」開発担当(51歳)

家内の買ってくる雑誌からヒントを得ます

ラブレといったら、それまでの、牛乳が原材料から、動物性という印象だった乳酸菌に、植物性という、意外な組み合わせでヒットした、商品で、あの、以前、雑誌でボストンコンサルティンググループ元代表の堀氏が、お勧めしていた商品です。(この商品を発売してから、しばらくは、カゴメの株価は上がり傾向でしたね)

さて、この開発担当の方は、本や雑誌から情報を得ることが多いそうです。

注目は、「AERA」で、「ラブレ」のターゲット(30代~50代の働く女性)と重なるそうです。女性の仕事に関すること、夫婦仲を扱ったテーマが、女性の気持ちを知る上で重要ですし、ガンなど健康関連の記事もよく読むそうです。

その上で、自分だけの発想の限界を超えるために、奥さんの買ってくる女性向けの本や雑誌もチェックするし、インターネットでも「植物性」や「乳酸菌」を検索するそうです。

また、究極的にはメディアよりも、人と人のつながりがアイデアの宝庫とのことですが、最近は忙しすぎて人脈が広がっていないそうです。

最近読んだ雑誌の記事でも、未知の人と、触れ合うことで、人の幅が広がるようなことがありました。

(2)男前豆腐店株式会社 代表取締役 伊藤信吾氏(38歳)

本屋には、予期せぬ感動がある

「男前豆腐」って、名前のインパクトで話題になりましたよね。「豆腐屋ジョニー」。もちろん、美味しいのでしょうが。

そして、何か、トラブルがあった記憶があったので、Wikipediaで改めて、読んでみました。

もともと茨城の父親の豆腐製造会社で、味やインパクトにこだわる「男前豆腐」や「ジョニー」の開発をしていた伊藤氏が、関西で豆腐を売るために、「男前豆腐」を設立して、父親の会社とうまくすみ分けていたのですが、父親の会社に他社の資本が入り、双方の関係が解消された後も、強いブランドである「男前豆腐」や「ジョニー」を元父親の会社が手放さなかったみたいで、今も「男前豆腐」は、それぞれで出しているみたいですね。

男前豆腐店(Wikipedia)

そんな彼の、情報入手は、本屋だそうです。週に1回ジュンク堂とか、八重洲ブックセンターで3時間はかけて、全フロアを見て回るそうです。鉄道模型から育児書まであらゆるジャンルを手に取るそうです。

例としてあげていた、印刷業界の専門誌の「今、この色がシブイぜ~」見たいな記事は、書店に行かないとわからないそうです。

自分が「カッコイイ」と思っていることも、違う業種、違う世代から見たら「お前、その程度か」と思われることを想定して、本屋での発見で、自分にダメ出しをするそうです。

そして、「斬新な発想、新しいアイデアは、世界観の広がりによってしか生まれてきません」と断言し、その最良の手段が本屋に足を運ぶことだそうです。

自分も、大学や五反田で働いているときは、結構本屋に行っていました。

(3)「サントリー黒烏龍茶」サントリー株式会社 健康飲料部 矢野弘美(36歳)

選り好みではなく何でも味見してみる

黒烏龍茶は、愛飲しています。

この方は、手始めに「Yahoo!」などの検索エンジンでまず情報を幅広く集めるそうです。忙しいからでしょうが、本屋がやっていないときでも、調べられる利点を述べています。

とはいえ、これは入り口で掘り下げる場合は、メディアを複合的に捉えるそうです。

「選り好みや先入観で捉えるのではなく、なんでも味見してみる」ことで、「自分とは異なる発想や視点で物事を考えられる」ようになるそうです。

例として、次に「マクロビ(マイクロビオテック)」の記事を読み、食べ物を引用のバランスで捉え、その土地にあったものを食べて健康になるということが参考になったそうです。

そして、最終的には、「身近な人や消費者の“実感のこもった一言”」が決め手になるそうです。

「この商品は気になるけど、恥ずかしいから人前では飲めない。通販なら買う」。オロナミンCとかを女性が飲む感じですかね?
「飲むだけで○○」を解消できる飲み物があればいいのに」。これらが、黒烏龍茶を企画した、背景なんでしょうね。

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「ガイシの女」汐見 薫

丸善丸の内本店で見かけた書籍。

▼講談社の紹介ページ
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2144697

「ガイシの女」というタイトルに内田康夫氏(ミステリー「浅見光彦シリーズ」)の帯という組み合わせに違和感を感じつつも、本書もミステリーだと、わかって納得。

著者のデビューが内田康夫の賞を受賞したみたいですね。

経済小説とミステリーの融合が、楽しく、久しぶりに短時間で読み終えた書籍です。

金融をはじめとした外資系企業を渡り歩く女性。ぱっと見ると華やかなのに、結婚生活は破綻していて、理不尽な外国人上司がやってきたりで、結構ビターな人生を送っています。

そして、同じ金融業会で頼りになる兄が、突然の死(自殺)を向かえ、その裏に潜む、企業、政治の闇を、徹底した執念と、ありきたりでないキャラクターの仲間たちに支えられ、真相に近づきます。

都合のよすぎな展開と思いつつも、爽快感があります。

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2008.01.27

永作博美さんのトークショー(with 映画「人のセックスを笑うな」監督井口氏)&サイン会

先日、予告していたとおり、永作博美さんの丸善丸の内本店で開催されたトークショーに行ってきました。

「人のセックスを笑うな」主演女優の永作博美さんの著作刊行記念トークショー(監督も参加)に行く予定 (2008.01.13)

リトルモアから刊行された永作さんの10年間の書き溜めたものを集めた「やうやう」の発売記念です。

やうやう 永作博美
やうやう 永作博美
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永作 博美
リトル・モア (2008/01/17)
売り上げランキング: 120

先週公開された山崎ナオコーラ原作の「人のセックスを笑うな」の監督が井口さんで、主演女優が永作さんです。

・女優・永作博美 ×映画監督・井口奈己

人のセックスを笑うな公式サイト

原作の「人のセックスを笑うな」は、タイトルと著者の名前のインパクトと、直木賞受賞で話題になりましたが、未読です。文庫なので、読んでみようと思います。

人のセックスを笑うな (河出文庫)
山崎 ナオコーラ
河出書房新社 (2006/10/05)
売り上げランキング: 323
おすすめ度の平均: 3.5
4 浮遊感
4 ちょっとチクチクしたくなったら読む本
4 笑わないで


19:00開場、19:30開始で、19:15くらいに行きましたら、前から3/4位の席です。
僕の後ろの小さい女の子がいて、永作さんたちが見えないで、かわいそうでしたが、最後のサイン会では、コミュニケーションできていました。

参加者は、女性は年齢の幅広くいて、男性は結構会社帰りっぽい人が多かったです。

永作さんと、井口監督が登場しました。

永作さんは、はっとする青い衣装が似合いナチュラルな美しさを発揮していました。井口さんは、普段メイクをしないそうですが、永作さんのスタイリストが見かねて眉を整えてくれたそうです(笑)。

初めてお目にかかる永作さんは、笑顔の素敵な人でした。また、井口さんは、映画監督と思えない、親しみやすい感じの人です。

永作さんが、「普通の映画の現場は、せかされるのに、そんな感じがしないいい雰囲気でした」見たいなことを行ったら、本当は「そんなことは本当はなくて、あせっていた(笑)」みたいな事を暴露していました。

井口監督が、格闘技好きなところから、「やうやう」の格闘技から見た部分のいっぺんが話題になっていました。

「やうやう」は、装丁の人の表紙や色使いが、永作さんのイメージとマッチしたそうです。ちなみに、永作さんの写真が中に入っていて、結構いいんですけど、彼女はもっと写真を増やしたかったそうです。

終盤は映画「人のセックスを笑うな」のメイキングを流してくれました。松山ケンイチ、青井優、忍成修吾などのコメントもありました。カメオ出演の市川実和子、藤田陽子、MariMari(主題歌のシンガー)なども、登場。

温水洋一さんは、永作さんいわく本当の変態だそうです。

で、時間が押してきて、サイン会へ。

名前や、メッセージなしとの注意が出て、初めて、「ためがき」という言葉を知りました。その人のために書く内容だから、「ため書き」というのでしょう。

最初のころは、握手できている人たちがいて、永作さんも笑顔で応じてくれていたのですが、途中で握手も「今回なし」に追加されました。握手できた人がうらやましい。

自分の番では、あっさり、「ありがとうございました」で終わってしまいましたが、間近で見ても、素敵でした。
誰かが、韓国映画「私の頭の中の消しゴム」の元になった「Pure Soul ~君が僕を忘れても~」の話をしていたように聞こえました。

まだ、サインもらっていない人が残っていて、サインをもらった人も開場に何割か残っていたのですが、多分、丸善の営業終了の9時を超える段階になって、残っている人も帰ってくださいというアナウンスが出ました。

まあ、運営側の都合を考えると、しょうがないし、トークショーやサイン会を開いてもらえるだけでも、ありがたいですね。よいイベントに出れてよかったです。

映画、観に行こうかなと、思いました。

帰りは、M&C Cafeでカレーライスを食べて帰ろうと思いましたが、ここも9時終了なんですね。

しょうがないので、カレーうどんの古奈屋で、特大車えび天カレーうどんを食べて帰りました。先週くらいにも、海老天カレーうどんを食べましたが、ついつい食べたくなるお店です。

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2008.01.13

「人のセックスを笑うな」主演女優の永作博美さんの著作刊行記念トークショー(監督も参加)に行く予定

先日、トキア(TOKIA)にあるインディアンカレーに誘われました。

特長あるカレーでインパクトがありました。最初は甘いのに、辛くなる、でもスプーンがとまらない。たまに食べに行きたくなる感じでした。

その後、同行者を強引に丸の内オアゾに移動させて、ドゥバイヨルで、アイスとチョコを食べました。時間のあるときに、このときの写真をアップしようと思います。

で、丸善に行って、サインコーナーを見ると、アントニオ猪木氏と、永作博美さん、年収10倍の勝間和代さんなどが、いました。レジェンドであるアントニオ猪木氏の握手回は、ビンタが飛びそうで、しり込みしてしまいました。

そこで、永遠のアイドル永作博美さんのトークショーへ。主演する山崎ナオコーラ原作の「人のセックスを笑うな」の井口奈己監督とのトークショーです。

永作博美さん・井口奈己さんトークショー

整理券をゲットできたので、25日が楽しみです。

以下はイベント対象の書籍です。すでに、丸善さんでのチケット配布は終了しています。

▼イベント対象の永作博美さんの著書「やうやう」

やうやう 永作博美
やうやう 永作博美
posted with amazlet on 08.01.13
永作 博美
リトル・モア (2008/01/17)
売り上げランキング: 6799

▼アントニオ猪木氏の365日猪木の言葉が楽しめる「猪木語録 元気ですか!一日一叫び」

猪木語録 元気ですか!一日一叫び!
アントニオ 猪木
扶桑社 (2007/12/22)
売り上げランキング: 12629
おすすめ度の平均: 4.0
4 元気と勇気を貰おう

▼マッキンゼーなどで活躍した勝間和代さんの自分をグーグル化するノウハウを公開した「効率が10倍アップする新・知的生産術」

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
勝間 和代
ダイヤモンド社 (2007/12/14)
売り上げランキング: 4
おすすめ度の平均: 4.5
4 総集編+α?
3 両津勘吉VS勝間和代氏
5 著者のノウハウが惜しげもなく書かれている。

ついでに、「人のセックスを笑うな」の原作本です。

▼文庫本

人のセックスを笑うな (河出文庫)
山崎 ナオコーラ
河出書房新社 (2006/10/05)
売り上げランキング: 2593
おすすめ度の平均: 3.5
4 ちょっとチクチクしたくなったら読む本
4 笑わないで
2 だから?

▼単行本

人のセックスを笑うな
山崎 ナオコーラ
河出書房新社 (2004/11/20)
売り上げランキング: 676
おすすめ度の平均: 3.5
5 忘れられない言葉がいっぱい。
5 タイトルについて
3 タイトルと内容がイマイチ繋がっていない

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2007.03.26

リアル「はるか17」

年齢詐称疑惑のあった夏川純。

プロフィールは23だが、26いや28だといわれていましたが、先週、本人が26だったことを認めて、一件落着?

漫画「はるか17」で、23歳の女子が、17歳のアイドルとしてデビューし、年齢詐称がばれるという話があります。
連載している今週のモーニングでも、芸能界の荒波に飲まれかけ、業界で干されつつも、自分が主体の映画制作で、がんばっていますが、夏川純も、年齢詐称をバネに、もしくはネタにがんばってほしいです。アッコ頼りもいいですけどね。

今週のモーニングといえば、「バガボンド」の連載再開で、武蔵が、吉岡一門の、植田を奇襲するシーンが、兵法にかなった奇襲で、すごいですね。吉岡清十郎との戦いの時のように、容赦ない展開です。
来週が楽しみです。(結果は、昔の大河ドラマとかで見て、なんとなくわかっているけど)

あとは、柴門ふみの「華和家の四姉妹」も、動きがありました。もうすぐ、終わりそうな感じですね。

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2007.03.12

雑誌のオンライン書店「Fujisan.co.jp」と「R25」を毎週PCでゲット

雑誌専門のオンライン書店「Fujisan.co.jp」。

以前、見たときは、しょぼい印象でしたが、Enterprise Watchの「Web 2.0的キーマンに聞く」を読んだときに、下記の記事を読み、Amazon.co.jp立ち上げに関わった人が社長ということを知りました。

マガコマースを実現する雑誌専門オンライン書店「Fujisan.co.jp」西野社長

さらに、電子雑誌でデジタル化することで、よりロングテールにふさわしい商材になっていくということを言っていて、デジタル雑誌のコーナーを見てみました。

そうしたら、リクルートのフリーペーパー「R25」がありました。

当然、無料です。

速攻で申し込んでみました。

ちなみに、「Fujisan Reader」という専用のプログラムで購読するのですが、こちらの使用感に関しては、後ほど書いてみようと思います。

やはり、雑誌はかさばるので、デジタル化されることで、物理的なスペースが不要になるのはよいのですが、PCで紙面と同じ情報を読むのは、過去の経験上、あまり使い勝手がよくない印象があります。

ちなみに、電子版のR25は広告部分がないようですね。最初違和感がありましたが、記事は普通に読めます。記事広告みたいなのが必ず毎号入っていますが、その部分は当然掲載されています。

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2007.03.10

この映画が見たい!「パフューム -ある人殺しの物語-」

昨日から、公開されている映画「パフューム -ある人殺しの物語-」。

パフューム -ある人殺しの物語-

最初に、映画館で、この映画のトレーラー(予告編)を見たときに、香水と人殺しが一瞬つながらなかったけど、女性の香りを香水に閉じ込めるということだと、少し経って理解しました。

なんか、匂いと臭いを、画面いっぱいで体感できる出来だそうです。

原作は、1985年にドイツで出版され、日本でも88年に出版された小説「香水」です。スピルバーグやスコセッシも映画化権を求めたそうです。

香水―ある人殺しの物語
パトリック ジュースキント Patrick S¨uskind 池内 紀
文藝春秋 (2003/06)
売り上げランキング: 30
おすすめ度の平均: 4.5
4 最高傑作か、超駄作か。
5 尋常ならざる傑作
5 天才と狂人

■登場人物・キャスト

・ベン・ウィショー(ジャン=バティスト・グルヌイユ役)
役柄:天才的な嗅覚を持つ青年。調香師になる。
役者:1980年イギリス生まれ。

・レイチェル・ハード=ウッド(ローラ役)
役柄:富豪の令嬢。赤毛と香りがグルヌイユを魅了。
役者:

・ダスティン・ホフマン(バルディーニ役)
役柄:パリの落ち目の香水調合師。グルヌイユを弟子にする。
役者:「レインマン」などの名優。

・アラン・リックマン
役柄:大商人。ローラの父親。

監督
トム・ティクヴァ:「ラン・ローラ・ラン」の監督。ローラつながりだ。

■サントラ

音楽は、ベルリン・フィル(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)のサイモン・ラトルだそうです。

映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル サイモン・ラトル ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ラトヴィア州立合唱団 クリスティアン・ヤルヴィ チェン・レイス メラニー・ミトラノ トム・ティクヴァ ジョニー・クリメック ラインホルド・ハイル
東芝EMI (2007/02/07)
売り上げランキング: 1015

■余談
GAGA HEADLINEに書いてあった情報

・調香師の大沢さとり先生
グルヌイユが、美女から匂いを採取するために用いた"冷浸法"は、香りのある植物から匂いを採取する方法だそうです。
また、調香師の最高の称号は"le nez"(鼻)というそうです。

・東北大学山元大輔教授
フェロモンと同じ物質はトリュフに含まれているそうです。
ベルン大学で、男性の体臭のしみこんだシャツを女性にかがせると、自分と違うタイプの遺伝子の人を好む傾向があるそうです。

男と女はなぜ惹きあうのか―「フェロモン」学入門
山元 大輔
中央公論新社 (2004/12)
売り上げランキング: 38833
おすすめ度の平均: 4.0
4 フェロモンの正体が分かる!

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2007.02.10

「赤い蝶々」ますい志保

先日、会津若松に行ったときに宿泊したホテルに本棚があり、寝る前に読書しようとして、手に取っ
たのが本書です。

銀座のクラブ「ふたごや」の双子のママで、メディアにも登場しているますい志保のがん闘病をメイ
ンに、生い立ちや恋愛・結婚、トラブル、美容整形などを、当時の日記をおりまぜて赤裸々に綴った
内容です。

この人の存在は妹の「ますいさくら」とともに、著書の「銀座ママのナニナニ」みたいな表紙を見た
くらいでしたが、印象に残っていました。

本書は多分、小学館の雑誌女性セブンに掲載されていた内容とリンクしていて、編集者が連絡してき
たり、読者に励まされたり、等の情報が出てきます。

執筆の動機も、手記の反響の中で、自分が経済的に恵まれていることを意識しつつも、同じような境
遇の人に思いを伝えたかったからだそうです。

冒頭では、水商売ゆえに 客の暴力により、聴覚障害や訴訟について、巻き込まれた彼女の話から始まり、すれ違いの結婚生活について触れ、過去の「売れないアイドル」時代や、ホステス時代から、双子の妹のさくらと、双子屋を開業して、ブレイクする話とともに、発覚した子宮ガンの闘病について、語られます。

抗がん剤で、頭髪が抜け落ちる描写や写真で、同じ病気に苦しむ女性に向けて、メッセージを送ってくれます。

そして、子供の埋めなくなった彼女ですが、妹の子供に救われる心情を素直に語ってくれます。

笑顔がすばらしい三人の写真が最後に望めます。

赤い蝶々
赤い蝶々
posted with amazlet on 07.02.10
ますい 志保
小学館
売り上げランキング: 162338
おすすめ度の平均: 4.5
4 激しい内容。 でも文章は・・・
5 とても興味があったので読みました
5 いい感じ

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2007.01.02

Go to D.M.C.!

先日、取引先の人に深夜でコンビニで立ち読みしているとカミングアウトすると、「雑誌ぐらい買ってください」と、本気で呆れられました。

それはさておき、素人からのストリート系格闘技伝説漫画「ホーリーランド」にはまって以来、ヤングアニマルも読んでいるのですが、その中に、メタル好きには堪らない漫画が「デトロイト・メタル・シティ」。

デス・メタル・バンド「デトロイト・メタル・シティ」のギター&ボーカルのヨハネ・クラウザーII世。悪逆の限りを尽くす、まるでブラックメタルのようなカリスマですが、その正体は下北系おしゃれポップ好きな根岸君が、レコード会社によって祭り上げられた姿です。

普段の根岸君は、いい人なのに、クラウザーさんになると人格変わってしまいます。また、時には根岸君状態でも、嫉妬深く時たま壊れちゃいます。

くだらないんだけど、笑えます。

写真は、11月にナイス橋本のライブの帰りに、タワーレコード渋谷で取ったコラボイベントの写真です。

▼Amazon.co.jpのDMC関連の書籍のリンクです。

デトロイト・メタル・シティ 1 (1)
若杉 公徳
白泉社
売り上げランキング: 199
おすすめ度の平均: 4.0
5 たまりません!
3 爆笑ってわけじゃないけど好き
5 資本主義の豚
デトロイト・メタル・シティ 2 (2)
若杉 公徳
白泉社
売り上げランキング: 239
おすすめ度の平均: 4.5
2 個人的には…
5 文句なしで面白い。
5 もうクラウザーさんは何をやっても許される域に…


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2006.08.07

川上弘美著「ニシノユキヒコの恋と冒険」

週末、体調が悪く、ゆっくり読書でもしようと思って買った本が、川上弘美著の「ニシノユキヒコの恋と冒険」。

中学時代から、大学生、会社員、50代、死後まで、ニシノユキヒコという男性と関わった女性の一人称で語られる10個の連作短編集です。非常に読みやすいです。

ニシノユキヒコの恋と冒険
川上 弘美
新潮社 (2006/07)


多くの女性をとりこにするルックスと立ち居振る舞いのニシノユキヒコ。しかし、心の底から女性を愛していないことを見透かされ、女性に去られていく、ニシノユキヒコ。
女性のぶっちゃけた本音と、ときには「どうして僕はきちんとひとを愛せないんだろう」と苦悩する(けど死ぬまで変わらない)意外にピュアなニシノユキヒコの対比が、それぞれのキャラクターをうまく描いています。

物語が時系列順でないので、多少わかりづらいですが、たとえば、時系列順にして、話も長くして、「嫌われ松子の一生」的な内容であれば、ニシノユキヒコの内面をもっと掘り下げた作品としても楽しめると思います。

パフェー:40代~死後
草の中で:14歳
おやすみ:20代
ドキドキしちゃう:20代
夏の終わりの王国:20代
通天閣:31歳
しんしん:35歳
まりも:37歳
ぶどう:50代
水銀体温計:大学生

好きなのは、今の恋人(「おやすみ」の年上の上司)がいるのに昔の恋人とお泊り旅行に行く「ドキドキしちゃう」と、晩年の「ぶどう」です。

帯を見たときに、井上荒野という作家の「潤一」という小説を思い出しました。その作品も、潤一という男性を巡って、複数の女性が彼について語る連作集ですが、まだ未読です。

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デスノート [前編]

ここ数年、少年ジャンプを読んでいません。
最後に読んでいたのは、森田まさのりの「ルーキーズ」が連載されていたときです。

その、ここ数年のジャンプで大ヒットしたという「デスノート」。
コミックは読んだことないのですが、映画は7月に株主優待券があったので、見に行きました。
なお、大ヒット中の「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は、優待券使用不可でした。

DEATH NOTE -デスノート- (映画公式サイト)

開場ぎりぎりに行ったら、すでにほぼ満席。
中高生が多い。

前列斜め前の位置でしたが、それほど見づらくはありませんでした。

物語は、死神から、人の名前を書けば、その人物が死ぬというノート「デスノート」を得た天才法学部大学生夜神月(ライト)と、彼を追う一風変わったインターポールが送り込んだ謎の名探偵(?)L(竜崎)の心理戦のような形で進んでいきます。

凶悪犯を法律だけで裁くことに限界を感じるライトは、世界中の犯罪者を次々とデスノートの書いて、殺して行きます。そして、いつしかネット上で、キラという名前で、信奉者を増やしていきます。
ライトは、恋人の詩織とキラを巡って意見の相違があるけれども(詩織はライトがキラと知らない)、うまく付き合っています。
そんな彼の父がキラ事件の捜査責任者。その捜査を助けるために、インターポールが送り込んだ謎の犯罪捜査の天才L。姿を見せずに常にコンピューターから声を出すLは、自分の替え玉をテレビに出して、キラを挑発させ、デスノートで殺させるなどの手段で、だんだんとキラの捜査範囲を絞っていきます。

警察関係者に犯人がいると踏んだLにより送り込まれたFBI捜査官の一人、レイとライトの駆け引き、レイの婚約者ナオミとの対峙など、すべては、ライトの手のひらで行われるのですが、死神より死神らしいという死神リュークの言葉が本当に似合います。

何十人もいた捜査官が、逃げ出し、残った捜査官の前に姿を現す、L(竜崎)。ちょっと、原作のLのイラストを見たけど、うまくはまっていました。

最後は、ライトとLの対面で終わり、後編へ続きます。

エンディングは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「ダニー・カリフォルニア」。

マンガ喫茶に行ったら、デスノートをぜひ読んでみようと思いました。

それにしても、かつて桂正和の「ウイングマン」では、ドリムノートといって、書いたことがすべて現実になるノートが、主人公によって、正義を守るウイングマンとして活躍する内容を書いていたようなものが、「デスノート」では、人を殺すことができ、その死の状況も操れるということで、時代がよりダークになっていますね。

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2006.07.30

浦賀和宏著「上手なミステリの書き方教えます」

Amazon.co.jpのお勧め商品で、表示された浦賀和宏の最新作「上手なミステリの書き方教えます」。
もちろん、前々作「松浦純菜の静かな世界」、前作「「火事と密室と、雨男のものがたり」」をAmazon.co.jpで買っているから、表示されたのでしょう。

上手なミステリの書き方教えます
浦賀 和宏
講談社 (2006/06/07)

このシリーズは、強引だけど犯罪を解決することにご執心な美少女である松浦純菜と、彼女に見込まれた銃で撃たれても怪我しない不死身の男である八木剛士が、難事件を解決するシリーズです。

このシリーズというか作家は、読み手を選ぶと思いますが、今回は、特にきびしいですね。
ミステリの書き方のルールを途中挟みながら、それに反するような展開がバリバリ出てきます。
特に、「萌え」。登場人物の「萌え」に対する恨みつらみが延々と続きげんなりしてきます。そして、「萌え」小説で登場人物に対して、やらせていたことを、実際にやらされるシーンが、エログロです。

一方、主人公である、純菜や、八木の登場シーンが少ない。とはいえ、八木のガンダムオタク妄想は相変わらずの切れで、これはこれで変わっていませんが。

殺人事件も、あることはあるが、いまいち、突拍子もない感があります。

後は、ちびまる子ちゃんネタや、ドラえもんネタなんかが、うまく、登場させられています。

八木と純菜の仲は、八木君の妄想もあり、いいほうに行かない様でいて、最後に、つながりを感じさせてくれます。

謎として深まるのは、前作、前々作で、被害者と近い位置にいた高校生、河野の存在。いったい彼は何者なんだ。
そして、中途半端に終わった「松本楽太郎」のその後。

すべては、8月発売の新刊「八木剛士 史上最大の事件」で解決?

この本を読んで、収穫だったのは、「萌え」の定義。二次元キャラとエッチなことしたいという欲望を、萌えという言葉でオブラートに包んでいるということ。「萌え、萌え」言っていると、自分は変態だと言っていると同じことだと、いまさらながら、気がつきました。

青春が"人生の春"って本当ですか? 浦賀和宏著「火事と密室と、雨男のものがたり」 2005.09.13
浦賀和宏著「松浦純菜の静かな世界」 2005.07.24

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2006.07.07

灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパーク VI

ドラマでも有名なIWGP(池袋ウエストゲートパーク)シリーズの第六弾。


長く続いているため、パターン化して、水戸黄門的にマンネリと思いつつも、買って読むシリーズです。

今回はタイトルが「灰色のピーターパン」。
表題作は、盗撮画像で儲ける小学生が、高校生に恐喝される話です。
この小学生に代表されるように、白でも黒でもないけれども、池袋で生きる人たちを描いています。

・灰色のピーターパン
盗撮画像の販売の秘密をおちこぼれ高校生達に握られた小学生が、マコトに助けを求める。マコトがうまく調停しようとしたところ、マッドドッグなるやばい男が絡む。現在やくざの出世頭で中学時代の同級生でいじめられっこだったサルと協力して、頭脳プレーで、マッドドッグをはめます。ちょっと、拍子抜けしつつ、こういうのもありかなと。

・野獣とリユニオン
兄のイタリアンの料理人の夢を砕いた野獣への復讐を誓う妹。その野獣の意外な正体は?
終盤、泣けてきます。今回で、一番好きです。

・駅前無認可ガーデン
池袋のストリートの王タカシの先代キングが経営する無認可保育園。子供好きだけど、児童性愛者の容疑がかかっている見習い保育士と組んで、マコトは変質者を探すことになるけど、見習い保育士も怪しい。。。
ラッパの音に癒されます。

・池袋フェニックス計画
石原都知事の歌舞伎町浄化計画をモチーフにしたような池袋フェニックス計画。颯爽と池袋の商店街に現れた副知事。ホストクラブ、街金、デリヘルというスパイラルに巻き込まれた姉を救うためにマコトをたずねた優秀な音大生の依頼とともに、副知事のアナザーサイドに迫ります。浄化計画のおかげで、閑古鳥のなく西口に業を煮やしたマコトの母ちゃんの活躍と、マコトの弟子のアンラッキー、マコトの壮大な頭脳プレーのコラボレーション。
まさに灰色ですね。

全体的に、心に刻まれるショッキングな話はなく地味ですが、人の心の熱さと、マコトの優しさが伝わってきます。

【関連記事】
「反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV」を読む (2005.03.13) このとき、泣ける話と、スペクタクルな話が読みたいと書いてありました。今回は泣けたので、次回はスペクタクルな話が読みたいです。

アキハバラ@DEEP (2005.01.23) 映像化されるみたいで、楽しみです。

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2006.05.03

「秋天の陽炎」金子達仁

99年にJ1昇格に限りなく近づいた大分トリニータ。

金子達仁の「秋天の陽炎」は、誰も予想しなかったその年の大分の快進撃の過程から始まり、J1昇格に王手をかけた最終節のモンテディオ山形戦を、選手、監督、そして、試合に大きな及ぼした審判への取材を通して、ドラマに書き上げています。

その最終節の相手は、モンテディオ山形。大分の監督石崎は、前年まで山形を率いて三位まで引き上げた実績がある。選手も三人大分に移籍している。

試合は元韓国代表の崔大植のコーナーキックからウィルの先制点が生まれます。その過程の神野のハンドをしたかのようなプレーで山形の選手の越山主審への憎悪の炎がともされます。

山形の間接フリーキックと、ロスタイムの同点ゴール。
そして、続くロスタイムに、大分の間接フリーキックで、ひざを痛めていた主審が、11月の20度という気温もあり、山形の間違えた選手にイエローカードを。

延長戦で、その間違えた選手に反則が起こり、イエローカードを出して、二枚目でレッドカードを出すのですが、違和感を感じる。そして、彼は一度出したレッドカードを引っ込める。勇気のある行動です。そんな彼の存在が、金子氏のサッカー観を変えたことはあとがきに記されています。

審判と山形の選手の対立だけでなく、崔と石崎の監督観の違いなど、どちらが悪いわけでもないという双方の言い分をうまく描いています。

そんな大分は、続く年も最終節で涙を呑み、本書刊行時点での追記で、2001年5月に解任されたというところで終わっています。

実際には、2002年に小林監督のもとで昇格します。

あとがきには、浦沢直樹さんとのインタビューもあり、綿密な構成を編集者と共同で作ることを、本書で実践したとあります。

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2006.03.21

nakata.netTV 2003-2004 -HIDEと豪華ゲストのすばらしき蹴球談義-

ボルトンに移籍してから、個人的にはメディアで見る機会が減った気がする中田英寿。

本書は、サッカー日本代表の中田英寿選手が、2003年から2004年にかけて「nakata.net TV」で対談した内容がまとめられています。

nakata.netTV 2003-2004

ちょうどパルマでの3年目の開幕から、ボローニャへのレンタル移籍で終了を迎えるまでの時期の対談です。平行して闘っていた、ドイツ・ワールドカップ1次予選の話題も出てきます。

対談の順番は以下のとおり。さらに、巻末に風間八宏さんが「おわりに」を寄せています。

#01:風間八宏(1)
#02:アルド・セレーナ
#03:後藤健生
#04:高木琢也
#05:田邊伸明
#06:セルジオ越後(1)
#07:パンツェッタ・ジローラモ
#08:セルジオ越後(2)
#09:風間八宏(2)
#10:アレッサンドロ・デル・ピエロ

■#01:風間八宏(1)

風間さん、サッカー解説者らしく、移籍も視野に入れたパルマでの新シーズンの心境から聞きに入ります。移籍に関するファンと、当事者の意識の違いを語ってくれます。
そして、プランデッリ監督との関係。幾分、改善された実感を語っていますが、今後の対談を見ればわかるように本質的には解決していないんですね。得点をとることの重要性。
日本代表に関する不安を感じつつも、がんばってくださいと。

■#02:アルド・セレーナ

セリアAで活躍した元イタリア代表セレーナ氏。ある程度結果の出ているチームと、個人的にはプレー環境に満足できないヒデのギャップについてを聞く。トップ下というポジション以上に、自由が許されないプレーの縛りが辛いと。
そして、イタリアではMFでも評価されるには得点が必要だと。FKも自分から蹴らないヒデとは、ギャップがあっても貪欲になろうと。
日韓ワールドカップのイタリア代表には、ちょっと辛い評価をふたりで。
ローマでスクデットの翌年のチャンピオンズリーグに移籍で出場できなかったことを今になってチョびっと後悔。
最後にセレーナさんは、自己主張のすごいヴィエリのような姿勢も大事だが、全体を考えられるヒデの人間性を強く評価。

■#03:後藤健生

ベテランのサッカージャーナリスト後藤氏。日本代表のチュニジア・ルーマニア遠征が消化不良だったようです。
1勝1分でありますが、さらに勝ちきれるチャンスにも気持ちが足りないとの思いに、ヒデも痛感。
初代表の加地を評価。ディフェンスラインからの組み立ての重要性。決まりごとの限界の2002年のトルコ戦敗戦。
コーチングの重要性は海外に行けば学べるわけでなく、日本にいても個人の問題なんだと。
守られると攻め手を失う現時点の代表は、アジアで苦戦すると予想。さすが後藤さん、昔からキープできていても崩せない日本代表と。他にも、フランスワールドカップのドゥンガが、チームメイトのクレームで1試合だまったら、ころっと負けたとか。
ヒデは、日本代表をもっと押し上げたいし、すぐに効果を出すのはやはりコミュニケーションの問題と。だから意識を変えたいと。

■#04:高木琢也

先ほど横浜FCの監督になった「アジアの大砲」高木氏に、好調なチームでも、ストレスのたまるパルまでの前半戦を激白。FWだった高木氏の質問に一番やりやすかったFWはローマのモンテッラ。現役時代は中田の速いパスはやりやすかったと。とはいえ、ある試合で、ヒデの強いパスにもっと手前にほしかったと素直な意見も。(その後のヒデの前に走ってほしかったという言葉に目を見開いたみたいですが)
試合に出ることにこだわるヒデ。高木氏の後輩大久保に対する注文は、高い身体能力に頼らず予備動作をしっかりやれと。
最後に2004年は楽しい環境でやりたいと、移籍を示唆する発言も。

■#05:田邊伸明

稲本などの代理人の田邊氏。ボローニャ入団の話題から。ヒデのやりたいポジションの話。ヒデはやりたいポジションを求めてパルマを出たいと。
ボローニャのチームや町について。ブラジル一人旅でジーコの家に行ったり。今後始まる1次予選の話。
代表について、攻撃は自由でも、守備はある程度システマチックなほうがいいという意見も。

■#06:セルジオ越後(1)

セルジオさん、いきなり、オマーン戦の結果について、試合に出ていない海外組について苦言。ヒデは、98年のチームのぶつかり合う雰囲気を知っているものとしては、今の代表がおとなしすぎると。ロスタイムでの三都主との、衝突がよかったと。その後、ジーコのチーム作りについて。渦中のヒデはなかなかいいづらい部分もありますが。
とはいえ、ヒデが中学校のころからの知り合いということで、セルジオさんは、冗談も飛ばしながら、ヒデをすごい評価して、いい関係が伝わってきます。

■#07:パンツェッタ・ジローラモ

あのNHKのイタリア語講座で有名になった「ちょい不良(ワル)オヤジ」ジローラモさん。
ボローニャの町の話からスタート。かなり仲いいようですが、イタリアに来てもなかなか時間の余裕なく連絡したり、ベローナにワインバーを共同経営していることを教えないなど、ちょっと、ジローさんをいじめてます。そして出身のナポリの話。イタリア人は普段の服装はダサいが、スーツがめちゃ似合うとか。「バルゼッレッテ」といいうイタリアの冗談とか。
そして「そばジロー」の話。離婚できない(しにくい)イタリアの宗教事情。イタリアのサッカーチームの財政事情なんかも話しちゃいます。

■#08:セルジオ越後(2)

この後、ずっと代表を欠場することになりますが、チェコ戦を欠場した中田が日本代表を語る。話題になったシンガポール戦のヒデの感情爆発についても。闘志の欠如。足かせ。
セルジオさんの言う本番前のミニゲームでスキルの高い日本代表が本番でできない点。
怪我したヒデを気遣う一面も。

■#09:風間八宏(2)

パルマでの開幕時に対談した風間氏と、ボローニャでシーズンを追えた段階で再度対談。楽しむことを思い出したヒデです。
パルマでの葛藤から始まり、ボローニャへのレンタルへ。マッツォーネとの関係と、ボールが集まってくることで調子が出て、楽しくなってきたそうです。とはいえ、ボローニャでのシニョーリなど攻撃に偏りやすいチームのポジションのバランスの悩みや勝ちきれないチームについても、触れています。

■#10:アレッサンドロ・デル・ピエロ

「はじめに」で、「CALCIO2002」編集長の岩本氏が書いているとおり、ヒデがデル・ピエロの素顔を引き出している対談です。サッカーの話では、デル・ピエロがジーコに再会した話が興味深いです。サッカーを離れると、「風雲! たけし城」のイタリア語名をヒデが知らなかったり、相撲や日本食の話題もあります。

対談後に中田選手と、対談相手の一言とかがあると、さらに良かったかも。

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2006.01.24

「博士の愛した数式」

数年前、書店で、目立つポップでレコメンドされていたのが印象に残っている小川洋子著の「博士の愛した数式」。

博士の愛した数式

読んだことはないのですが、事故で、それ以降の記憶が80分しか持たない数学者と、その家で働く、家政婦とその息子の心のふれあいを描いている作品だそうです。

余談ですが、短期的な記憶しか持てない人の話というと、ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーの映画「50回目のファースト・キス」を思い出しました。(過去記事)

そんな作品が、映画化されるということで、日曜日のゆずのライブに行く前に、上野で見てきました。

映画「博士の愛した数式」公式サイト

冒頭、高校の教室に吉岡秀隆が出てくるところから始まります。チョンとした、寝癖をつけて。黒板にいたずらで書かれているルート記号付の似顔絵は、彼がルートと呼ばれているかららしく、その髪型が√なので、いいですね。

彼の初めての授業は、ルートというあだ名を作ってくれた、数学者(博士)と、その家の家政婦だった母の話をするものでした。この母親の深津絵里がきれいですね。(後半息子がお母さんはきれいといいますが、マジ、こんなお母さんだったらいいです)

博士のコミュニケーション手段は、数字で、数字を聞き、それに関する、数学の知識を人生にも絡めて、披露してくれます。初めて会う家政婦に足のサイズを聞き、素数や、階乗などと合わせて、説明します。そして、博士は記憶が持たないから、毎朝同じ質問を続けるけど、そんな、シチュエーションを楽しむ家政婦。いい空気が流れています。

時たま、教室のシーンに戻り、ルート先生が、その数学の公式等の説明は、プレートとかも使って、用意よすぎですが、わかりやすく説明してくれます。友愛数とか完全数について、うんちくが語れます。

そして、ひょんなことから、家政婦に10歳の息子がいることがわかり、息子を連れてきなさいという、博士。
そこからまた新たな心の交流が始まります。

野球をやっている息子と、阪神ファンで江夏が活躍していたころの記憶が鮮明に残っている博士。頭が平らなので、息子にルートというあだ名をつける博士。
大学まで野球をやっていた博士と、野球と数学でコミュニケーション。

しかし、幸せは長くは続かない。
ルートの野球の試合観戦後に体調を崩す博士。徹夜で看病することが、逆に家政婦の仕事を斡旋した博士の義理の姉から、変な邪推をされて、仕事をはずされる。もともと、子供を仕事先につれてくるのも、特例として認められているようで、風当たり強い。

もう、家政婦としては関係ないのに、ルートが博士の家に遊びに行ったことを博士の姉に問いただされる家政婦。
ここで彼女の言う言葉は、気持ちいいです。そして、博士の愛した数式。

終わり方が、はっきりと、わかりやすい形ではありませんが、数式と野球を媒体に心と心のふれあいを感じさせるストーリーが素敵です。

吉岡秀隆は、内田有紀を放置して、離婚したのは、ひどいと思いますが、いい感じの役者です。
あと、博士の義理の姉役の浅岡ルリ子は、専用のヘアメイクの方がいらっしゃるようで、バリッとしています。ちょっと抑えたいい演技しています。

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2006.01.16

涙! 涙!! 涙!!! 「その日のまえに」 重松 清 著

二作しか読んでいませんが、重松清さんの小説が好きです。素直に(かっこわるい)青春小説過ぎるデビュー作「ビフォア・ラン」のストレートさと、「エイジ」のいまどきっぽい中学生たちの躍動とリアルさ。

そして「その日のまえに」。死を予感させるタイトルは、まさに生と死と幸せをテーマにした短編集です。

その日のまえに

・ひこうき雲
・朝日のあたる家
・潮騒
・ヒア・カムズ・ザ・サン
・その日のまえに
・その日
・その日のあとで

タイトルを見るとわかりますが、前半4つの短編と、後半3つは連作となっている構成です。
「その日」シリーズは普通に泣けますが、ある仕掛けがさらに泣かせてくれます。昔はこんな泣く人間じゃなかったんですけどね。

・ひこうき雲

クラスの嫌われ者の女子が手術のために入院・転校した。そんな彼女にお見舞いに行くクラスメイト達の微妙な行動を、30年後のその中の一人の男の子の視点で語る。

・朝日のあたる家

中年の高校教師の女性が、元教え子の自称カメラマンとDVに悩む人妻を導く。

・潮騒

ガンで余命3ヶ月宣告された男が、夏の海で亡くなった同級生に導かれて、当時いた町にふらっと来て、当時の同級生と昔を語る。最後の列車に感動。

・ヒア・カムズ・ザ・サン

胃カメラを飲むという母の言葉にストレートに向き合えず、母が入れ込むストリートミュージシャンを尋ねる高校生。

・その日のまえに

新婚当初過ごした町を訪れた夫婦。二人の思い出とは異なってしまった町と変わらない町。ここでも最後の駅のエピソードがいい。

・その日

いよいよ「その日」を迎える妻を、夫と息子たち達が泣きながらも向き合う。

・その日のあとで

母がいなくなっても続く日常を時折悲しくなりながらも過ごす残された家族。その日から三ヵ月後に夫に届けられた手紙に書いてあったのは?


作品全体で、リアルな死を描き、決して奇跡なんか訪れない。けど、あの世でみんな出会えたり、十分な時間を持って死ぬ日を迎えられるのを、前向きに捉えることができる。

自分にも訪れる死ぬ日は、本当にいつ来てもおかしくないですよね。絶望を感じたとき自分はどう行動するのか。
そんなの思う間もないのか。

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2006.01.15

止まない雨はなかった/遠山阿都摩著「未完成」

昨年、浜松に出張した帰りに駅ビルの書店の谷島屋で購入しました。

新幹線の中で読めるかなという厚さと、カバーに移る女性のうつむきの表情に、帯の「私はみにくい」という言葉に惹かれました。

未完成

うつ病のため過食を繰り返す自分の救いとして、心の叫びを日記として、つづったのですが、時に情緒不安定、時に何ヶ月も日記がなかったり、生々しいです。

内容は、拒食症の話から、父親、義母、祖母、男友達・恋人などとの関係をエモーショナルにつづっています。

前半の祖母と着物のエピソードは切ないです。そして、、何があっても、うつ病を贅沢病として理解してくれない父を「それでも父は父」と表現。タイトルだけその言葉を読んだら、ポジティブにも捉えられるのに、事実はどうしようもない絶望。

希望は、彼女を支えるけど生活保護を受けている従兄の献身ぶり。いろいろな男性に依存しようとするけど、常に見守っている存在。

日記と言う形式であり、物語として読むのは、構成上、辛いかもしれませんが、闘っている人の心の叫びとして、刺さってきました。
そして、最後は未完成だけれども、雨が止むことにたとえて、生きる希望を伝えてくれます。

読後に身近な知人でうつ病だった人がいて、色のなくなる世界や、離れていく友人と残る親友、死を考えるなど、本書に書いているようなことをストレートに聞き、人は見えないところで、闘っているんだなと実感しました。

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2006.01.09

綿矢りさ著「蹴りたい背中」

史上最年少の19歳で芥川賞を受賞した綿矢りさの「蹴りたい背中」。

蹴りたい背中

前作の「インストール」は高校在学中にやはり最年少で文藝賞を受賞して、去年、上戸彩と神木隆之介で映画化されました。単行本で買ったのですが、未読のままです。

で、「蹴りたい背中」。

主人公ハツ:クラスでも陸上部でも余りもの的存在。中学のとき、人気モデル、オリちゃんに会った事がある。
にな川:ハツのクラスの余りもの的存在。オリちゃん大好き。
絹江:ハツの中学以来の友人。高校で別のグループに入り、ハツを気にかけるけど、グループ優先。

この三人が主な登場人物。

オリちゃんを、キーワードに、急接近するハツとにな川。そんな二人の関係は恋愛的な部分は強引に無視して、ハツはまさに「蹴りたい背中」的感情を時折炸裂させる。

ハツの一段高いところから周りを見つつも、ネガティブで本当は誰かにかまってもらいたい心は、自分の高校時代を思い出しました。
修学旅行の班分けであったり、一人で弁当食べたりなど。
にな川が、あてもないのに、オリちゃんのライブのチケットを4枚買っちゃうところも、やばいかも。

最年少受賞の著者の若さやルックス、文体の今風な感じなど、賛否の分かれるところがあるかもしれませんが、ぼくはこの本の持つ感覚が好きですね。

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2005.10.10

浦賀和宏著「ファントムの夜明け」 サイコメトリーに希望を持った女性の終着地は?

メフィスト賞作家、浦賀和宏氏のミステリ小説。

ファントムの夜明け/DAWN OF THE PHANTOM

ファントムの夜明け    幻冬舎文庫

[幻冬舎の書籍詳細より]

幼い頃に妹を亡くした心の傷を抱える真美は、一年前に別れた恋人が失踪したことを知る。それを契機に真美の眠る能力が目覚め始め……。哀しくも衝撃的な結末が待つ恋愛ミステリの決定版。

主人公の女性は、肉体的、精神的に辛いことがあった恋人との悲しい別れを引きずり、失踪した恋人を探す中で、小学生のときに死別した双子の妹が言っていた死者の声が聞こえるという感覚が、自分にも出てくる。
死者の記憶が物を通して、感じるサイコメトリー能力。

決して「サイコメトラーEIJI」のような爽快感はなく、殺人鬼からは悪魔といわれるし。それでも、自分のこれまでが幽霊で、この能力を身につけた私には夜明けがあるのみと思う希望。過去との決別のために死んだと思われる恋人の部屋に行って、その結末にあった真実は。。。

現実は厳しいよ。エイジにとっての、志摩さんは、彼女にはいないし。

冒頭の展開から、中盤、終盤とめまぐるしく内容に起伏があります。多少駆け足過ぎて中途半端感がありますが、浦賀氏らしい、刹那感ある内容が好きです。

【関連記事】
青春が"人生の春"って本当ですか? 浦賀和宏著「火事と密室と、雨男のものがたり」 2005.09.13
浦賀和宏著「松浦純菜の静かな世界」 2005.07.24
浦賀和宏の「透明人間」を読んだ 2004.10.03

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2005.10.09

中谷巌・竹中平蔵「ITパワー 日本経済・主役の交代」2000年刊

IT革命真っ只中の2000年に刊行されたリレー形式で、中谷さん、竹中さんがITと経済について語る読みやすい本。

いまさらですが、読んでみました。

ITパワー―日本経済・主役の交代

目次

プロローグ 日本経済・大転換の予感
第1章 IT革命の激流
第2章 台頭する新しい日本人
第3章 続々現れるニュービジネス
第4章 21世紀型経営で伸びる会社
第5章 さらば!旧来型勢力
第6章 ベンチャー立国への制度改革
第7章 日本はインターネット大国になれる

[帯より] 台頭する新しい日本人、続々現れるネットビジネス。21世紀・日本は様変わりする。

ITバブルははじけたんでしょうが、ライブドアの堀江さんや、サイバーエージェントの藤田さんの著書を読むと、仕事で成長できるし、上場で普通に大企業で働いては得られない収入を得られる可能性があるという部分が心に引っかかっていたりします。
また、仕事で、ベンチャーIT企業と仕事をしていると、オフィスが東京の下町から、突然六本木の高層ビルに移ったり、経済誌に21世紀に伸びる企業としてランキングするなど、まだ伸びながら仕事をできるという環境はあると思います。

本書では、先生たちのゼミの学生が外資系の金融会社に入って、大手都市銀行に入って下積みしている人たちの何倍も仕事して、収入ももらっているとあります。
そこでだめな人たちでも、かつての天下りのように民間に移るとか。

本当にそうなのか、金融機関に行った友達はそれほど多くないので、実態は知りませんが。杉村議員もドイツ証券でヒラリーマンとか言っていたけど、実際はどうなんでしょう。

現在、小泉内閣で国家公務員削減が焦点のひとつですが、後半に、中谷さんがソニーの社外取締役になったときの人事院の対応とか見ていると、やっぱりおかしいと思いました。

郵貯解体や郵政民営化についても、当然触れていますが、民間の金融機関がしっかりしていない部分とあわせて触れています。
あまり再編されすぎると、何かトラブルがあったときに、影響を受ける人は増えちゃうのがちょっとやですし、IT企業も彼らのシステム統合にまつわるリスクとか、あまり取りたくないでしょうけど。

今、混乱しているソニーについて、中谷さんは社外取締役についたので、21世紀型に変わる数少ない日本企業であると持ち上げていますが、ソニー好きとしては、再生してほしいですね。

竹中さんがいくつか政治に注文していますが、実際に大臣・議員になって、自分でそういうことができないのが政治の難しいところでしょうね。

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2005.10.01

光浦 靖子著「ミツウラの鳴らない電話」

光浦靖子にシンパシーを感じるのは、やばいでしょうか?
書店でこの表紙を見たときに、なんとなく、買っちゃいました。

→「ミツウラの鳴らない電話」(Amazonでチェック)

ミツウラの鳴らない電話

「めちゃイケ」とか、ここ5年以上見ていないですが、多分、その前身の深夜番組で、合唱団が「みつう~らぁ、やすこ~はぁ、ぶさい~くぅだぁ~♪」というのを、歌われているのを聞いて、インパクトありました。
でも、そういう「不細工」とか、言われたときの、挑戦的なまなざしとか、それに対する反発が空回りする様が受けたりして。

ドラマは昔は「ナースのお仕事」とか、最近はNHKの夜11時からのドラマ「笑う三人姉妹」とかに、出ていましたね。
あと、最近「パネルクイズアタック25」で、元おさると組んで、1位でした。さすが、外語大卒は伊達じゃないですね。

→プロフィール「光浦靖子」(人力舎)
→プロフィール「オアシズ」(人力舎)

このエッセイは、2000年に出た単行本「み・つ・う・ら―恥をかいても凹んでたまるか!」に、2005年時点の文章を加筆をしたものです。28歳と34歳という時期のそれぞれの心境や、過去の話が載っています。30前というと、男の僕でもちょっと過敏になっちゃったりしたけど、そんな不安感を楽しく感じる文面だし、30越えた後の達観しつつ、彼氏がほしいという叫びもいいですね。

個人的に一番受けたのは、マネージャーのおじさんの話で、めちゃイケの人たちに一歩先を行かれて凹んでいる光浦に、「演劇もドラマも一番はいつも光浦だった。光浦はウサギと亀で言えばウサギだよ」といって、慰めるんだけど、光浦に「最後は負けるじゃん、慰めになってないよ!」と、いうのが書いてあったとこです。

ほかにも、彼女のために、ゲイバーのママが、彼女に興味ある海上自衛隊と合コンをセットしてあげたけど、うまくいかないとか、だめだめな歪んだネガティブ思考全開です。なんか、プライドの高い女性がゲイに癒されるんでしょうね。

自作の川柳も収録されています。

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2005.09.28

「バガボンド」に衝撃

昨年の大河ドラマは見なかったくせに、モーニングの「バガボンド」が連載再開してから、見逃せない。

コミックとかで読み返しているわけではないので、表面上しか見ていないかもしれませんが、吉岡一門との戦いは、やはり武蔵が出るので、勢いが違います。吉岡一門も伝七郎のために腕を切るまで付き合うのも受けますし。

吉岡清十郎との突然の真剣の戦いで、以前は圧倒的と思われた清十郎の次元上っていく武蔵。かつての優劣が逆転して、22日発売の号の結果になるというのは、びびりました。もっとも、話としては、武蔵は吉岡一門を殺しまくり全滅させるので、当然勝つのでしょうけど。

清十郎という存在のコントラストを、鮮やかに焼き付けてくれました。

兄と再会した吉岡伝七郎の、その後の振る舞い・言葉が、水と油のような兄弟の本当の関係を映していました。

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2005.09.19

風と話す

日曜日の午前に、フットサルの大会に出ました。

結果は全敗でした。

自分は、スキル的に最下層にいるので、リザーブ気分で参加したら、開始直後にエースが負傷で、スクランブル体制になっのも敗因の一つです。

その後、友達の家でモノポリーパーティーをするということで、同じフットサルメンバーで、訪問先の共通の友人でもある、バイクメンを説得して、羽田から、川崎の鷺沼まで、タンデムで乗せてもらいました。

久しぶりに乗せてもらったバイクは、気持ちよかったです。
あまりにも、気持ちよくて、前の人のヘルメットに自分のにやけた顔が映っていました。普段から、僕はにやけていると思われる人もいるかもしれませんが。

どう考えても、加速が結構ついているのに、「おかしいなー、結構スピード出しているのに、速度遅いよなー」と、運転している人が、寝ぼけた事を言っていました。
イギリスのトライアンフの1000ccの大型二輪なのですが、「あっ、マイル表示になっていた!」との、お約束過ぎる理由でした。

普通の速度の1.6倍相当でしょ?イヤー、横浜ベイスターズの100マイルを放ったクルーン投手も真っ青でした。

高速の第三京浜では、1000ccのポテンシャルを満喫しました。

なんといっても、相手の体をつかむのではなく、後ろのシートに皮のバンドがあるので、それをつかんで落ちないようにするのですが、どう考えても、加速がつくときにそのバンドが伸びすぎて、いつか切れて、落ちて俺死ぬのではという恐怖も覚えましたが、そういう緊張感も楽しかったです。
第三京浜で落ちたら、ジ・エンドですな。

結論としては、来年の春ごろに、二輪の免許を取りに行くという事になりました。

高校のとき読んだ、原田宗典・文、沢田としき・絵のバイクをテーマにした短編小説集「時々、風と話す」を思い出しました。とはいえ、それぞれの話は記憶の果てに行ってしまいましたが。

原田宗典さんは、20代前半くらいで、ちょっと遅く免許を取って、青春真っ只中でとらなかったことを残念がっていたけど、それでも、バイクが好きって、あとがきか何かに書いてあった気がします。
高校のとき、原付の免許は取ったけど、普通免許は大学4年の終わりごろで、僕も、二輪の免許取りたいと思ったときがあったけど、なかなか、一歩踏み出しませんでした。
二輪だったら、原付のように、二段階右折無視でつかまることもないでしょう。

バイク小説といえば、同じ原田さんと沢田さんの「黄色いドゥカと彼女の手」もいいですし、ちょっとバイオレンスだったら花村萬月さんの「重金属青年団」も、高校とか予備校のころに読んで、心に残っている小説です。

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2005.09.13

青春が"人生の春"って本当ですか? 浦賀和宏著「火事と密室と、雨男のものがたり」

前作の「松浦純菜の静かな世界」を読んだ記事をアップしてから早くも1ヵ月半。ようやく続編の「火事と密室と、雨男のものがたり」を読み終えました。ちなみに、独立した長編「ファントムの夜明け」も読書中です。

火事と密室と、雨男のものがたり

ちなみに前作は、両腕に大怪我を負い手袋がはずせない猪突猛進型美少女の松浦純菜と、死なない強運の持ち主だけどガンダムオタクで学校中でいじめられている八木剛士が出会って、純菜の親友の殺人事件を追いかけるうちに遭遇する純菜の怪我の真相と殺人犯との対決を描いていました。

本書は、前作の最後で雨が降るシーンjとつながっています。雨の少ない町で多発する火事と、それと同時に降る雨。時を同じくして、ボランティアに参加している女子高生が学校のコートで自殺。この二つのつながりは?
そして、いじめられて世の中、周りを恨みながらも、けなげに強く生きていく八木剛士と、いじめられて引きこもる同年代の男子。
八木君のガンダムオタクと純菜に対する妄想がミックスしたジェラシーなシーンは笑えます。あと、ファミコンねたもいっぱいあります。どう考えても、最近の若者の話なのに、70年代生まれの僕が受けるネタが結構あります。

殺人事件ものとしては、ちょっと物足りないかもしれませんが、「透明人間」にも通ずる、特殊能力をオチにするのは、ありえないけど、楽しめます。
あと、上でも言っていますが、八木君の青春のドロドロさを感じさせてくれるのが、面白いです。

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2005.09.08

三浦しをん著「格闘する者に○」を読んだ

先日の、サッカー鹿島アントラーズのバスツアーに行ったときに、読んだのが三浦しをんの「格闘する者に○」。

格闘する者に○

この本は、文庫版が出たときに、速攻で買ったのですが、その後放置されていました。

店頭で、帯に重松清氏が送った言葉、

我輩は女子大生である。内定先はまだない。

に、2回、就職活動をした僕は、シンパシーを感じました。

就職活動中のやる気なしの女子大生が、出版志望で、講談社や集英社、小学館らしき会社にチャレンジする部分と、ちょっと普通と違った家庭環境と後継者問題、さらにはかなり年上の恋人や、さらに就職活動やる気ゼロの友人たちとの交流を描いています。

ストーリーのポイントは、なかなか定まらないですが、ちょっとクラシカルな語り口や妄想、面接で出てくる出版関係の人々の変わってるぽさに癒されます。
まじめに考えると、就職活動で、ちょっとの嘘くらいもいいのに、バカ正直にいく主人公たちにちょっぴりもどかしさを感じましたが、就職試験・面接で何がわかるのさと、たまたま、会社の資格試験の面接に先週苦しんだ私の気持ちを燃え上がらせてくれました。

あと、タイトルは、何事も格闘しない主人公に大して、皮肉なのかと思いつつ、腰砕けなエピソードで理解できるのがいいです。

解説の重松氏によると、この後の作品は、ちょっと、語り口が違うようなことが書いてあるので、機会があったら別のを読んでみようと思います。また、エッセイはこの作品のエッセンスがたっぷりらしいですね。

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2005.09.05

角田光代著「空中庭園」を読んだ

直木賞作家、角田光代氏の家族を描いた小説「空中庭園」。
この作品は、映画化された作品のトレーラー(予告編)を劇場で見て、記憶に残り、いいタイミングで、TSUTAYAで文庫本を見かけたので買いました。

空中庭園 文春文庫(Amazon.co.jp)

本当は、8月半ばに名古屋に行ったときに、帰りの新幹線で読了したのですが、感想をアップするのに時間がたちました。
その間に、映画版の監督の豊田利晃氏が覚せい剤でつかまると言う問題も起きました。

空中庭園 (映画公式サイト)

たまたま今日、雑誌「H」で夫婦役の小泉今日子さんと板尾創路さんの対談の記事を目にしました。(映画系の雑誌は、「NANA」の特集が多いですね)

あと、主題歌がUAなんですよね。

で、話がそれましたが、この小説は、隠し事はしないがモットーの京橋家のそれぞれと、彼らにかかわる人の視点で、章ごとに語り手が異なって進んでいきます。
同じように章ごとに語り手が異なる、井上荒野の「しかたのない水」や吉田修一の「パレード」は、語り手はそれぞれまったく関係のない他人同士でしたが、「空中庭園」は家族です。
秘密のないはずの家族に存在するびびるような秘密の数々にびびっちゃいます。最後の、長男のコウの話とかは、呼んでいる間に、もう、想定の範囲内になっちゃいましたね。

びびるといえば、冒頭の長女がタネを仕込まれたというホテル野猿(のざる)。多摩地区で学生生活を送っていた僕は、ホテル野猿(やえん)を思い出しちゃいました。とんねるずのユニットでも「野猿」ってありましたね。

でも、けっこう、秘密ってみんな持っているんで、こういう家族は、どこにでもいるんでしょうね。めちゃくちゃ、やばいってわけじゃないし。
最後の終わり方が、あっさりしていて、もっとどろどろしてもよかったのかとも思いましたが。

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2005.07.24

浦賀和宏著「松浦純菜の静かな世界」

先日、NANO-MUGEN FES. 2005で、同行する友人と待ち合わせに、文教堂の新横浜店で、見つけた書籍が浦賀和宏著「火事と密室と、雨男のものがたり」。

ボクの一番ガツンと来たミステリ小説は、浦賀和弘さんの「記憶の果て」です。
それ以降、初期の作品は読んでおらず、「彼女は存在しない」、「地球平面委員会」、「透明人間」を、ぽつぽつと読んでいる程度ですが、注目の作家です。

この人の作品は、心にネガティブだったり、世間を斜に見てたりな人が出てくるし、感情がストレートに出る部分もあって、痛いのですが、自分も痛い人間だから、はまるのかなと。

で、「火事と密室と、雨男のものがたり」の帯に、前作の「松浦純菜の静かな世界」の紹介があったので、あわせて購入しました。
この2作品は、"奇跡の男"八木剛士と、松浦純菜が登場するシリーズ物でした。

妹とファミレスで、強盗に銃撃され、妹は意識不明なのに、無傷だった八木剛士。中学時代に暴漢に両腕に怪我を負わされ、その後ひき逃げされ、療養生活を送っていた松浦純菜。
高校2年生、八木はネガティブでガンダムオタクで、同い年の松浦純菜は有無を言わせない行動力でまっすぐな性格。そんな二人が、出会い、そして、身の回りで起きる女子高生連続殺人事件、しかも、体の一部が失われているという事件で、反発しつつ、犯人に立ち向かっていく。

八木君のマイナス思考が激しく、純菜やその親友の渚に対する否定的な心情が描かれつつも、人が良く、女の子と仲良くなれるのはうれしいので、なんとなくつるみます。自分は不細工だと思っていて、控えめな関係でもいいといういじらしさ。

純菜は、自分に特殊な力があると思い、"奇跡の男"八木君が仲間だと思い、中学時代の親友渚に強引に、彼と会うように仕向けたりしつつ、八木君をいじめていた人に、強烈なパンチ食らわせたりします。

純菜の名探偵振りと、意外な真犯人に、ちょっと、面食らいつつも、主人公たちのエネルギーに引かれて、ページを読む手は、とまることはありませんでした。

読み手を選ぶ作家だと思いますが、僕は好きです。

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2005.07.20

「フライ,ダディ,フライ」を読んで、飛びたくなった。

今、映画が公開中で話題の「フライ,ダディ,フライ」。
岡田准一クン、堤真一さんが主演で、評価も高いようです。(Weekly ぴあの満足度ランキングで92点で、2005年公開の中で2位です。ちなみに1位は「スターウォーズ エピソード3」、3位はフランス映画「コーラス」)

FLY,DADDY,FLY (映画公式サイト)

で、原作の小説のほうを読みました。

同じ作者の金城一紀さんの「GO」には心揺さぶられました。在日朝鮮人の青春と、お茶目な親父、親友との死別、素敵な彼女と・・・。映画の「GO」も、窪塚洋介クンがクールで、ちょっと不条理な役のヒロイン柴崎コウさんもきれいでした。

「フライ,ダディ,フライ」は、ゾンビーズシリーズの第2弾だそうです。ゾンビーズは、お茶目なオチコボレ高校生の集団。1作目は「レボリューションNo.3」です。最近3作目の「SPEED」が出ました。

実は、「GO」を読んでから、金城さんの作品には手を出していなかったのですが、「フライ,ダディ,フライ」がヤング・サンデーで、マンガ版が連載されていて、いいじゃんと思い、購入しました。

以前、あらすじを見て、娘が高校生ボクシングチャンピオンに暴行されて、親父が復讐のために、立ち上がったという話が、なんか、現実離れしている気がしていたのですが、読まず嫌いは良くないですよね。

あと、新装版ということで、角川書店から、いきなり表紙が変わったバージョンが出て、リアルな親父の鼻血姿にビビリマシタ。(私は古い講談社版を買いました)

娘との心の断絶、復讐のこっけいな失敗、そこでの出会い、ひと夏のトレーニングと年齢を超えた友情、ブルース・リー的、アクション映画、中年の再生、真相、闘い。

終盤ちょい手前、泣けました。自分が変われば、世界も変わる。

以後、蛇足。
ボクは、ブルース・リー的なものは今まで、避けてきました。以前、阿部和重さんの小説「アメリカの夜」か、「インディビジュアル・プロジェクション」で、ブルース・リー的な話が出たときは、その後、ブルース・リー的な作品に移行するのは、スルーしました。
そろそろブルース・リーデビューしてもいいかなと思う、気持ちになれました。

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2005.07.18

水谷修著「夜回り先生の卒業証書 春来たりなば春遠からじ」を読んだ。

ここ数年、メディアでブレイクした先生といえば、「ヤンキー先生」こと義家弘介さんと、「夜回り先生」こと水谷修さんですよね。

ともに、書籍を出した後に、テレビでドラマ化されたりとかで、有名になりましたよね。

そんな、ヤンキー先生は今年3月母校の教員を辞めて、横浜市教育委員会へ。夜回り先生は去年9月に横浜市の高校を辞めました。
「横浜市」つながりでもあるんですね。

で、夜回り先生が、昨年12月に出版した「夜回り先生の卒業証書 来たりなば春遠からじ」を読みました。

夜回り先生の卒業証書 来たりなば春遠からじ

構成は、MSN-Mainichi INTERACTIVEで公開している水谷修先生の夜回り日記の2004年2月6日から11月10日までを加筆・修正したものと、2004年8月に講演した内容の二部構成です。

夜回り先生はご存知の人も多いと思いますが、夜間高校の教員となったころから、夜の街に出かけ、「夜回り」として、少年少女の非行防止や、話を聞いてきたそうです。

現場で活動するということはいろいろヘビーなこともあり、ショッキングな子供たちに起こることを知ったり、人に死に直面したり、暴力団に親指をつぶされたり。そして、もともと夜回りやもともと専門だった薬物防止だけでなく、子供を救うフィールドもどんどん広がっていきました。メディアに出る事の決意も、納得できる理由でした。われわれのような昼の世界の大人の意識を変えたいんだと。

その結果、既存の教育とぶつかることもあるだろうし、結果的に横浜市教育委員会との関係が悪く、体調も悪く(ちょっと心配)、学校にも迷惑をかけるので、教師も辞めたそうです。だからタイトルに「卒業証書」ですね。

水谷さんも決して、スーパーマンではなく、人間らしい弱さも持っていると思います。夜間高校に異動するきっかけを作った大学時代の友人に今も自分から連絡取れないことや、かつての教え子の結婚式には出ないと決めていることなど。

ボクは結構、楽天的な人間で、この本を読んだからといって、何かアクションするわけでもありませんが、「知る」ことって大事ですよね。
最後に、「笑顔」が大事と、中学生とおばあちゃんのエピソードで、泣かしてくれますが、そういうコミュニケーションを大事にしようと思います。

なお、水谷修先生の夜回り日記は、今も連載が続いていて、今の活動を知ることができます。

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2005.06.20

西部謙司著「Game Of People アジアカップ&ユーロ2004超観戦記」ユーロ編

コンフェデレーションズカップ、ギリシャ戦に、日本が勝利を得ました。
前半から、前線でチャンスを得て、後半31分に中村の縦パスから大黒のゴールで先制し、時折ピンチはありましたが、それ以上にチャンスがあり、おおむね優位に試合を終えました。
ギリシャの出来がよくなかったので、もっと点を取れる可能性はありましたが・・・よい結果でした。

前の記事、西部謙司著「Game Of People アジアカップ&ユーロ2004超観戦記」アジアカップ編で、アジアカップを制した日本について、ジーコ監督の姿勢に注目してみました。

本書の後半は、ギリシャが優勝したユーロ2004について、複数の国を個別の章で取り上げています。アジアカップ編で日本にフォーカスを当てたのとは、タッチが異なります。

単純に、各国のユーロでの戦いをレポートしているわけではなく、各国の歴史や国民性に触れた部分、エッセイっぽい内容もあります。

・ポルトガル:静かな国民性とフェリペ監督の策士振りと決勝までの快進撃
・イングランド:サポーターと迷作「えびボクサー」から、マンネリの裏にあるドラマを描写
・オランダ:チェコとの壮絶な打ち合いの裏にある駆け引きと、監督の辛さ
・ドイツ:ドイツが強いのは心と体だと実感
・イタリア:1-0の美学は厳しい
・スペイン:名前負けしている無敵艦隊
・フランス:規格外のジダンの偉大さを痛感
・ギリシャ:92年大会のデンマークとなるのか、これからギリシャの時代が来るのか?

ユーロ編は、特定のチームにフォーカスしているわけではないので、読み応えは落ちますが、勉強になりました。
ギリシャは、現在ワールドカップ予選三位で、当初に比べて持ち直してきたので、今後、欧州王者としての意地をまた見せてほしいです。

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西部謙司著「Game Of People アジアカップ&ユーロ2004超観戦記」アジアカップ編

6月は欧州のシーズンオフのため、何気に代表レベルのフットボールづくしな日々であります。

ドイツワールドカップのアジア最終予選バーレーン戦、北朝鮮戦から、ワールドユース(オランダ)、コンフェデレーションズカップ。

で、ドイツ出場を世界最速で決めた日本ですが、私は鹿島アントラーズにいたころのジーコを尊敬していましたが、日本代表監督としてのジーコには、いろいろな面で疑問を抱いていました。
昨年のアジアカップは感動しましたが、突然、不慣れなフォーメーションに変えたり、メディアに正直に先発を打ち明けたり、直前合流の海外組をコンディション不良で起用したり。

で、書店で、下記の書籍を発見しました。西部謙司著「Game Of People アジアカップ&ユーロ2004超観戦記」。昨年のアジアカップとユーロ2004の観戦記です。

帯には、「ジーコ・ジャパンとヨーロッパサッカーを読み解く」とあるので、.あのアジアカップの感動を思い出しつつ、ジーコについて、プロの批評家の意見を読んでみようと思い購入しました。

前半のアジアカップ編は、日本代表が緒戦からアジアカップを掲げるまでを記したドキュメンタリーで、後半のユーロ編は各国にスポットを当て、これまでの歴史や国民性、キーとなる試合や敗因を、一部ややエッセイ風の内容で、最後はギリシャの優勝で締めています。

本書はやはり、前半のアジアカップ編が、読み応えがあります。なんといっても、日本が優勝したからいえるのかもしれませんが。
(あとがきにありますが、インターナショナルな盛り上がりから言えば、開催国ポルトガルに優勝を与えなかったギリシャと、中国に優勝を与えなかった日本は、冷や水ものとありますが・・・)

いくつかキーワードを抜き出しますが、文脈を無視しているので、誤解するかもしれません。正確には本書に目を通していただきたいです。

・コーチとしてのジーコをそれほど高く評価していない。サッカー人としての力量は非常にハイレベル。
・シュートは「落ち着いて、GKを見て、しっかりボールを見て、ベストフォームで打て」
・トルシエが"これをやりなさい"という指導で、その積み重ねによって効果を出す手法だったとすれば、ジーコは"この結果を出しなさい"と、いきなり完成図を示している。
・結果的にどう守ればいいかは誰にでも理解できるものの、細部は選手に任されている。
・控え組みの結束は、ジーコが変わったからではなく、選手が変わったから

基本的には、日本の選手の自身の判断であるべき結果を出してほしいようです。この作業がドイツまでに、うまくいけば良いのですが、取り返しがつかないようなことの無いようにしてもらいたいです。(ぜんぜん違うとは思いますが、アテネ五輪の時のような結果にはなってほしくないです)

それ以外に、気になった箇所は、

・4年前の爆発力(赤い炎)はないけれども、精神的に強い今の代表は青い炎に例えている。
・ヨルダン戦のPK戦での二人失敗した後のアレックスのやり取りを鳥肌の立つほど見事な往生際の悪さとして「息をしている限り、このチームは何かをやってくれる」
・バーレーン戦の玉田の決勝点は第三GKの土肥が足のつっている選手を教えたアドバイスの賜物。

結論として、ジーコの目指す到達点へ、選手が自身で道筋を見つけていくことで、アジアカップの成功があったし、最終予選もその積み重ねだったのかもしれません。

さて、こんばんは、コンフェデレーションカップのギリシャ対日本戦です。
ユーロ編は、試合が見終わってから、感想を書こうと思います。

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2005.06.10

石田衣良の「スローグッドバイ」を読んだ

「池袋ウエストゲートパーク」シリーズや直木賞をとった「4TEEN」の石田衣良さんの恋愛短編集の「スローグッドバイ」が文庫本で出ていたので読みました。
出会いと別れ、恋する喜びや切なさを描いた10篇の短い物語。

・泣かない
  →彼氏と別れて泣かなくなった彼女に、元彼の友人が・・・
・十五分
  →秋に、ひと夏のセックスライフを思い出す大学生
・You look good to me
  →オンラインで出会った自分の容姿に自信のない彼女、そんな彼女に、、、
・フリフリ
  →偽装カップルのサインはフリフリ
・真珠のコップ
  →コールガールとライターが、最後の日に、ごく普通の素敵なことを・・・
・夢のキャッチャー
  →夢に向かって突っ走る彼女をキャッチして守り続けるつもりの彼、彼女が夢を実現したら?
・ローマンホリデー
  →時間を超えたバーチャルとリアルな心のふれあい
・ハートレス
  →セックスレスに悩む美女が吐いた言葉は「ハートレス」
・線のよろこび
  →アーティストの卵の「才能」にほれる女性が見出したポスターの作者は?
・スローグッドバイ
  →お別れデートをするカップルの一日と、そして意外な別れの真相

それぞれの作品に対して共感度はばらつきがありますが、癒される物語ばっかりです。

最近、石田さんはメディアに結構出ているみたいですが、なかなか落ち着いた時間をとれず、目にする機会がないのが残念です。

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2005.06.06

気になる書籍

最近の新刊で気になるもの。

・「ぎぶそん Teen’s best selections (7)」伊藤 たかみ (著)
帯に、GUNS'N'ROSES(ガンズ・アンド・ローゼス)にあこがれて、バンド組んだみたいなことがあり、青春好き、ロック好きな食指が動きました。

・「イニシエーション・ラブ」乾 くるみ (著)
かつて、メフィスト賞受賞作で終盤の尻すぼみが気になった「Jの神話」の著者が、恋愛をモチーフにした作品を作るとは。ミステリー・リーグというシリーズなので、ミステリー要素もあるけど、基本はラブらしい。

・「明日もし彼と彼女がストーカーになったら」田中 宏昌 (著)
ひきこもりとかストーカーものが好きです。「NHKへようこそ」とか「ニッポニア・ニッポン」。そんな、風を感じさせてくれるタイトルだったので。

Amaznon.co.jpで注文してみた。

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2005.05.08

藤田晋「渋谷ではたらく社長の告白」を読んだ

TSUTAYAで、ずらーっと、書棚に並んでいた「渋谷ではたらく社長の告白」。率直に自分の現在の成功までの過程を描いていて読み応えがありました。

藤田晋著「渋谷ではたらく社長の告白」 (Amazon.co.jpでチェック)

著者の藤田晋氏は、IT系企業の代表サイバーエージェントの創業社長で、女優の奥菜恵さんを妻に持つ人です。サイバーエージェントというとネット広告やアメーバブログで有名です。
個人的には、サイバーエージェントが提供しているライフマイルというサービスに登録してみますが、全然利用せず発行するメルマガもほとんど読んでいないです。

で、この本ですが、ネットで日記も公開しているし、別に本で買うまでもないかなと思っていたんですが、立ち読みで数ページ読むと引き込まれました。で、買いました。

同世代ではありますが、目標を持ち、とりあえず実行するという姿勢が差となって現れているなと実感。
彼はバイト先の社長の読んでいた「ビジョナリー・カンパニー」を読んで「21世紀を代表する会社を作る」という目標を持ち、人材派遣のインテリジェンスに入社後は、土日も夜も働き、目の前の仕事は人のも確実にこなして、1年目で急成長。そして、バイト時代の専務、仲間と会社を設立しようと決めつつも、彼らを裏切り、社長になるチャンスを逃さず、サイバーエージェントを設立。でも、事業内容は決まっていないというすごさ。

その後、インターネットの営業専門の会社になると決め、ウェブマネーの代理店としてスタート。日経でも紹介され、売上も順調に伸びますが、人材難とずさんな経理が問題に。
なかなか人材が集まらない中、いろいろ試行錯誤する中、同じ情熱を持ったバイトの大学院生が社員1号に。優秀な経理担当者もかつてのバイト先から転職。そして、社長日記を読んだ人が自分から就職したいという好循環。
会社の規模にかかわらず採用に力を入れる社長。優秀さと情熱を持った人材が会社を変えていくのだと納得。

ライブドアの堀江氏とのパートナーシップが今後の両者の隆盛を象徴している一方、バリュークリックをほぼ真似たサイバークリックの開始や、リソースを集中するために当初好条件を提示したウェブマネーをはじめとした提携会社に提携解消を通知するなど非常な面も目立ちました。

その後、ネットバブルの勢いで上場するけどバブル崩壊で苦しむ日々が描かれます。本人の苦悩はもっとすごいと思いますが、楽天の三木谷社長に助けてもらうまでは、彼の背負うもののすごさが伝わってきます。

全体的には、読めばわかりますが、時にはユーモラスな語り口ですし、わかりやすい文体なので、非常に読みやすいものです。
個人的には、藤田氏の結婚式でハンドベルを披露した日本でタリーズを設立した松田公太氏の著書「すべては一杯のコーヒーから」のが家族の死などもありグッと来ますが、本書はその率直な文体がよいところと思います。
「21世紀を代表する会社」をこのまま順調に実現できるかどうかはわかりませんが、本書を読んで、日本を変えていく新しい世代の代表として応援したいと思います。

【文中の登場人物が紹介していた書籍・映画】
デール カーネギー著「人を動かす
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ニューシネマ・パラダイス
マイケル E. ポーター著「競争の戦略

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2005.05.03

「痴漢男」は「電車男」の二匹目のどじょう狙い?

連休の中日のため、早く帰った月曜日の夜。
乗り換えの秋葉原駅のホームの書店に良く寄ります。
ここは規模は小さいですが、プッシュしている書籍は結構いいセンスしていると思います。
昨年から、アキバと、電車つながりかどうか知りませんが、「電車男」やネット発のものを多く紹介している気がします。

で、見つけたのが「痴漢男」、もろに電車男を意識したタイトルにプラスして、2チャンネルのスレッドの連続になる構成も一緒でした。
ストーリーも、痴漢に間違われたオタキッシュな男が、ネットの住人に相談することで、真実の愛に出会うという。

電車男はある程度、初物としての話題性がヒットの要因と思いますが、これに関しては、どうなんでしょう。内容がよければ、そのうち話題になるかもしれませんが。

ちなみに、当日、あの木村剛氏のブログを見ていたら、[ゴーログ] むしろ「男性専用車両」を作った方がよいのでは?という記事を見ていました。

「何もしていないのに痴漢に間違われてしまう被害」を防ぐために、必要なのではとのことです。
確かに、新聞、雑誌記事などで、最終的に証拠不十分で無罪になっても、それまでに失う犠牲(仕事クビとか家族崩壊)とかを見ると、リスクを防ぐ手段として、そのような発想も出てくるのだなと思いました。

上記の「痴漢男」は、冤罪がラブストーリーにつながったみたいですが、現実で間違えられて、人生を棒に振りたくないです。

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2005.05.01

コミック版「電車男」1巻

前回、映画版「電車男」の記事を書きましたが、そのあたりから週刊ヤングサンデーで連載している原秀則さんの「電車男」を読んでいます。原さんというと野球漫画「やったろうじゃん」とか微妙なラブストーリー「部屋においでよ」とかが、好きでした。

で、コミック版の第1巻が出ました。小説(といっていいのか?)も読んでいないし、コミックも途中から読んだので、フレッシュな気持ちで読みました。
冒頭のエルメスさんを助ける展開がちょっと強引ではありますが、その後の必死な活動と、ネットのサポーターのやり取りとかが、面白いなーと思いました。
多分、いろいろ解釈があるので、好みは分かれると思いますが、僕的には最後まで、ウォッチしてみようと思います。

【以前書いた記事】
映画版「電車男」 (2005/04/14)

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2005.04.24

秋葉原で偶然と漫画「ホーリーランド」

仕事が終わらないので、土曜日の夕方から、取り掛かるが終わらない。
朝の3時ごろに、一息つき、寝る場所を確保するために漫画喫茶に向かう。

それでも、タバコくさいし、今日はいつもと違うところで、リクライニングが非常に良くない。
しょうがないので、最近はまっている漫画「ホーリーランド」を2-9巻読む。

この漫画はいじめられっこの少年が、下北でヤンキーに絡まれます。抵抗して、本で読んだボクシングのワンツーを出したら、不良を返り討ちにしたところ、いつのまにか不良(ヤンキー)狩りボクサーとして、周辺の不良に目をつけられます。
その中で、ストリートのカリスマやいろいろなライバル(その後、友になる人もいる)とのかかわりで、ストリートの喧嘩能力を開花させていくという話です。見た目や、挙動がいじめられっこのままなんですが、そのギャップがいいし、解説で作者が余計にしゃべっちゃう部分がうけます。
聖地(自分の居場所)がストリートであることに気が付き、自分は否定するけど喧嘩に勝った高揚感に包まれ、そして今まで得られなかった友人も得ていく。喧嘩は怖いけど、聖地に引き寄せられていく。

この漫画については、機会があれば、また語るとして、6時前に寝に入って、7時半に出て、その後、山手線に乗って二時間くらい寝ました。
9時半くらいに起きて、ちょうど通った秋葉原でおりて、食事をするために、10時にオープンする蔵前橋通りの近くのガストに行きました。

で、11時半にお店を出たら、途中で、ウィルコム(旧DDIポケットで、唯一といえるPHS専業会社)のティッシュを配っている女性がいました。
向こうが、僕を見て、挨拶してくれるので、誰かなーと思ったら、思い出しました。

以前、大学の友達の中学のときの同級生が、MSNコミュニティを主宰していて、僕も誘われて、そのときに知り合った人でした。
本当に2年以上久しぶりでびびりましたが、やさしく声を掛けてくれて、うれしかったです。

やはり、いろいろな人と出会っている以上、偶然街中で会うというのは、たまーにありますね。前にも新宿で偶然な記事を書きましたし。

【トラックバックさせていただいた記事】
金子修介の雑記 "Essay":昨年の記事ですが、映画監督の金子修介さんがドラマ化している!しかも、今年4月から、開始しているんですね。

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2005.04.18

井上荒野「しかたのない水」を読んだ。

2月に買って、読んでいなかった井上荒野著「しかたのない水」を、日曜の夜に読みました。

・「しかたのない水」井上荒野著 (Amazon.co.jp)

この本を手に取ったきっかけは、吉田修一さんの「パレード」を髣髴させる作品だったからです。両方とも特定のつながりのある人物たちによる連作短編集です。「パレード」は共同生活する男女、「しかたのない水」はフィットネスクラブに通う男女、となっています。

読んでみると、突き放したような終わり方は、吉田さんっぽいかも、と思いました。もっとも、キャリアは井上さんのが長いみたいですが。

多分、都下調布のフィットネスクラブに集う男女をそれぞれ一章ずつピックアップしつつ、その中に他の一編の主人公が、それぞれの視点、ていうかあくまでも他人として語られるという形が徹底されています。出てくる人が、みんなろくでなしか、ちょっと抜けている人ですが、最後の人は、自分が馬鹿にされているとわかっている人でそれでも前向きに生きていて、唯一好感が持てます。

人間の鬼畜さ、情けなさや、弱さ、ずるさなど、基本的にはあまり救いのない話ですが、そういうのをさらっと描いているのは悪くないし、コンパクトで非常に読みやすい作品です。中途半端に、ミステリーっぽさを入れたりしていますが、それがぶち壊しというわけでもないので、ちょっとしたアクセントです。

【トラックバックさせていただいた記事】
夕刊フジBLOG:こんなブログがあったんですね。
浅き春に寄せて。。:「潤一」というお勧めの作品があるんですね
恋恋日記:僕も後ろめたい部分ありありです

【過去の記事】
吉田修一著「春、バーニーズで」を読む

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2005.04.12

映画版「電車男」

先週のエンタ系ニュースを見ていると、映画版「電車男」の撮影開始の記事があって、その中で、エルメス役の中谷美紀さんの美しさは良いとして、電車男役の山田孝之君のオタクぶりには絶句しました。

【製作報告会見】2ちゃんねる発の純愛物語「電車男」が遂に映画化!山田孝之=ヲタク青年×中谷美紀=美女との恋にエールを贈ろう (Movie Walker 東京)

「電車男」は原作はいまだに読んだことないんですが、最近、週刊ヤングサンデーを読んで原秀則さんのマンガ版もチェックしています。

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2005.04.06

浦沢直樹の「MONSTER」が米で実写映画化へ

僕が最も大好きな漫画は浦沢直樹さんの「MASTERキートン」(原作は別の方)です。
ドナウ文明発掘が夢の元イギリス特殊部隊、現保険調査員兼大学の講師平賀キートン太一の世界中での活躍を描いた本です。
当時受験生だった僕は、世界史の知識にこの中で得た情報を活用したりもしました。

その浦沢さんが94年から2001年まで連載した作品「MONSTER」はダークなサスペンスとして、やっぱりお気に入りです。(余談ですが今連載している「PLUTO」は、最初はつまらんと思ったのですが今はまっています。)

「MONSTER」は、天才日本人脳外科医が事件に巻き込まれた双子を救ったことで、無実の罪で追われ、跡を残さない殺人を繰り返す「怪物」である双子の片割れを追って果てしないさすらいを続ける物語です。

その「MONSTER」が、「ロード・オブ・ザ・リング」「セブン」(!)を製作したニューラインシネマで、実写化されるそうです。

MONSTER:大ヒット人気マンガ 米で実写映画化へ

楽しみだけど、不安ではあります。
主人公の天馬は日本人が演じるのでしょうか?
誰がいいのか、単純に自分のお気に入りで考えると、オダギリジョーになっちゃいますが。無難だと江口洋介とか。

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2005.04.05

恋愛ライト小説「ネイキッド」を読んだ

週末深夜のTSUTAYAのブックコーナー。
文庫を探しているところ、インパクトのあるピーチカラーの帯に「読めば、恋。《今世紀最強のラブストーリー登場》」とありましたので、手にとったのが杉浦リョーコ著「ネイキッド(NAKED)」です。

簡単に言うと、地味だけどハジけてポップなラブストーリーと言う感じです。

今更ながらですが、この本は創刊されたばかりのF文庫ということで、女性をターゲットにした文庫シリーズのようでした。著者は、米国の大学を卒業して広告業界にいて、本書がデビュー作だそうです。

裏表紙には、下記のようなサマリーが載っています。

(1)ケータイを捨てる
(2)思いきり髪を切る
ザセツの果てのバカ騒ぎで死にかけた今日子の、生き直し大作戦がはじまる。ルックスも一新、都会を捨てて遠縁の家へ。シンプルな環境で自分をリセットして「心静かに」「ストイックに」……のはずだったのに、そこで待っていたのはとんでもない人物、そして、エモーショナルでセクシーな「お茶の間バトル」の日々だった。やがて訪れる、恋の大どんでん返し。恋愛の常識を軽やかに破壊する衝撃の1冊!シビレてください。


受験に失敗した果てに友人宅ドラッグパーティーを機に人生の再起を図る妄度系女性と、ルックス、知性最高だけとねじくれた親戚の男子高校生。
二人が惹かれつつも反発しつつ互いに距離感を縮めていくのが、わかりやすく描かれています。

僕も、1年間予備校生活をしていたので、そういう部分が本書を手にとった理由です。そのときに、主人公のように新天地に飛び込んでみたり、素敵な人に会えたらいいなという、過去の自分では体験できなかった、ある意味うらやましいストーリーが展開されていたんですね。

微妙にいたい自分の過去を思い出しつつ、そんなところが気に入ったかも。

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2005.03.13

「反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV」を読む

土曜日、街角で私の大好きな小説「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」の第5弾が、並んでいました。
早速、いつも書籍を買っているTSUTAYAサンストリート亀戸店に移動して、購入しました。

「反自殺クラブ」というタイトルに違和感を感じつつも、帯の「群れて死ぬより、ひとりで生きよう!」という言葉が胸に飛び込んできました。連日ニュースで話題になっていますしね。

「反自殺クラブ」 Amazon.co.jp紹介ページ

池袋ウエストゲートパークは、池袋のトラブルシューター兼フルーツ屋兼コラムニストの、マコトが、友人の池袋ギャングのヘッドのタカシや、ヤクザのサルなどの仲間の力を借りつつも、いろいろな問題を解決していく、連作短編集のシリーズです。

今回は、以下の4つのお話で、マコトがお人よし振りから首を突っ込んで、トラブルを解決します。

・スカウトマンズ・ブルース
マコトと友達になった天然カリスマの風俗スカウトが、彼にあこがれるウエイトレスがスーフリ的悪質キャッチにだまされたのを、逆襲する話。

・伝説の星
二十年ほど前に一発ヒットを飛ばしたロックスターが、ロック・ミュージアムを池袋に作るために、マコトやGボーイズに助けを求め、銀行やヤクザまがいの会社に、一発勝負をする話。マコトより役者が上のロックスター。

・死に至る玩具
世界中で大ヒットしたソウルディーバーの人形。その裏に、世界の八割を製造している中国の工場で悲劇があり、一人の中国人少女がマコトともに大企業を相手に戦う。

・反自殺クラブ
集団自殺を次々と幇助する謎の「スパイダー」と、自殺した親たちを持つ3人を中心に結成された反自殺クラブ
。生と死のように人間には、対照的な裏表があります。

いつもよりも、号泣できる話が少ないですが、爽快さと、生きる前向きな力(自殺をめぐる描写もディープですがそれの裏返し)を与えてくれる内容で、一気に読めました。

次回も期待ですが、泣ける話と、池袋シビルウォーや西口レイブなどのスペクタクルな中篇がまた読みたいです。

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2005.03.08

映画「あずみ2 Death or Love」を観たよ

角川書店の「DVD&ビデオでーた」の試写会に応募したら当選させていただきました。感謝です。

もともと、ビッグコミック スペリオールの連載を読んでいるので、「あずみ」好きなんですが、前作の映画「あずみ」は、観ていないです。なんとなくアイドル映画的な部分と先入観し、あまり相性の良くない北村龍平監督(とはいってもALIVEしか観ていないですが)だったので。

あずみ2 Death or Love 公式ページ

前作について。徳川の暗殺者として人里離れた山奥で「じい」の元、鍛えられていてあずみ達10人の仲間。仲良し彼らの最初のミッションは、中のいい二人と組んで殺しあう(これコミックではじめて読んだときビビリました)。その試練を乗り越えた5人で、豊臣方の旗印、浅野長政と加藤清正の暗殺に出るという形でした。
今作では、唯一の生き残りのなかま「ながら」とともに、もう一人の豊臣方の旗印、真田真幸を暗殺しに行くという話しです。

たとえば、韓国映画「武士-MUSA-」と比べると集団戦闘のシーンはチープな感じなのですが、それでも対決シーンは結構楽しめました。基本的にはテンポのいい話ですが、もっと、メリハリがあってもいいかなと思う部分はありました。
あずみ役の上戸彩はかっこいいですし、途中で仲間になる金角役の遠藤憲一(すげー馬鹿っぽいメークです)の死に様や、銀角役の小栗旬が相打ちになる部分は良かったです。高島礼子がちょっと極妻っぽいのも受けました。
疑問は、こずえ役の栗山千明のクライマックスシーンは、タイミングがちょっと変かなと思いました。

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2005.03.07

映画「69 sixty nine」を見た

予備校生のときに、村上龍の小説「69」を読んで、すごい共感を得ました。
それは、僕が高校時代の村上龍達をモデルにした主人公達と年代が近かったことと、内容が馬鹿っぽさの青春のエネルギーにあふれていて、僕が実現することのできなかった高校ライフがあったからです。

昨年、映画公開時に、関連本が出版され、立ち読みしたのですが、69年の18年後の1987年に刊行され、その17年後に映画化される、長い時間を持って人に愛される味わい深い作品だと書いてありましたが、本当にそうだと思います。

で、DVDで、映画版「69 sixty nine」を見ました。正直、映画作品としては、ちょっとまとまりがないな思いました。同じ60年代でも、心に残るのは「パッチギ」ですし。
でも、それをぶっ飛ばす爽快感や勢いがある映画だなと思います。69年をかっこよく生きる若者達を描いたビデオクリップ的な感じです。

69 sixty nine オフィシャルサイト

主演の妻夫木聡が妄想パワーと行動力あふれる主人公ケンさんを、僕と同じくらいの年齢のはずの安藤政信がインテリで訛りがひどいアダマを演じています。ケンさんの妄想、直行、松井さん好きぶりがかっこいいです。アダマは思ったことをすぐ口に出すところが受けます。この二人が、佐世保の町を走り出すシーンは、いいです。
体育教師の島田久作がドロップキック飛び過ぎです。
マドンナ役の松井さん(レディージェーン)の太田莉菜は、かわいいです。フィギュアスケートの安藤美姫ちゃんを想起させる表情です。

宮藤官九郎の脚本は彼らしい感じですし、僕と同じ年齢の李相日監督の絵作りもいいです。

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ネット・ショッピングで残念

私は、今までネットショッピングやオークションでひどい目にあったことはありません。

私の知人は、12月にヤフオクでハロゲンヒーターを買ったら、納品が遅いわ、税込みと思ったら税抜きだったわ、ようやく着いたらひび割れていたとかで、散々だったそうです。
その人から、チャットでハロゲンヒーターをほしいけど、このヤフオクのどう?って聞かれたので、ちょっと、やばい評価もあるけど、その100倍くらいいい評価もあるんで、まあいいんじゃない、って答えたら、本当に入札して、そんな目にあったそうです。(よくある、落札が決まってから商品を仕入れる業者だったようです)

で、本題ですが、いつもは書籍はネットでは、Amazon.co.jpで買います。金額にしてその20倍以上は、TSUTAYAで買いますが。

で、ある日、別のオンライン書籍販売サービスで、キャンペーンをしていたので、注文してみました。

森の人、人の森
きみに読む物語
うたう警官


「うたう警官」「森の人、人の森」はすぐに納品されたのですが、メーカから取り寄せの「きみに読む物語」は、納期も送れ、到着したら、カバーに切れ目が入っていました。

私は、書籍はモノとして大事にする人間です。ですので、人に貸して、折り曲げがひどかったり、カバーを汚されたりすると、とても悲しいです。今回は、ネット書店とはいえ、注文した商材に傷がついていてショックでした。
まあ、読むのに差し支えないので、クレーム入れたりせずに、スティック・ノリでくっつけたりしちゃいましたが、今後、ここから注文するのはちょっと考えちゃいました。

そういえば、大学の時に、B'zの「LOOSE」というCDがお気に入りだったので、当時の大学のクラスメートに貸したら、返却時に自宅に持ち帰り後に確認したら、背表紙のあたりに水をぬらしたようなしわが目立つようにできていました。渡すときに、なんか一言言ってくれればいいのに、何も言われなかったので、ショックでした。その人とはその後距離置くようにしたのですが、僕もそのことを後で会ったときに、はっきり言っておけば、よかったかもと、いまさら思います。

今もなかなか、人間関係でバランスをとることが、むずかしいです。

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2005.03.06

吉田修一著「7月24日通り」を読んだ

前に、ブログ記事「吉田修一著「春、バーニーズで」を読む」で、書きましたが、同じ吉田修一さんの「7月24日通り」も買っていました。
日曜の昼、外出もせずに家で、Jリーグ神戸対C大阪をBGV的に流しつつ読みました。(正確には、前日の夜ベッドで途中まで読みながら寝ました)

帯に「恋の奇蹟。」とあり、裏に「間違ってもいいから、この恋を選ぶ。そう思ったこと、ありませんか?」とあり、かなりディープで、「東京湾景」のようなちょっと衝動的な恋の物語と思いましたが、最初のページを読んだら、やわらかい展開でちょっと意外。

自分の住んでいる地方都市の各地をポルトガルのリスボンと重ねるという遊びを人知れずしている痛いOLが主人公。チョー美男子の弟がいるということで、周りにちやほやされる(もしくは保護者ぶれる)ことに優越感を感じる部分も痛いです。痛いと思えるのも自分にもそういう部分を感じるからなんでしょうけど。

そんな彼女をめぐって、高校陸上部時代の憧れの先輩、その先輩の元カノで高校の先輩の美しい人妻、その人妻のだんなで主人公の上司、街中で会うちょっと気になる男性、さらに美男の弟とそのいけていない彼女が織り成す物語。いったいどこで恋の奇蹟が起きるのかと思いつつ、ページを進めていきます。終盤、いけてない弟の彼女との会話から、エンディングで吉田修一さんらしい後は読者が想像してください的な終わらせ方が、ある程度はっきりしていてよかったです。

あと、途中、街の夜景を眺めるシーンがありますが、最近夜景みていないなと、思わず思っちゃいました。

とっても、私的なことですが、19歳まで過ごした街(千葉県佐原市)の高台の公園の展望台から見た夜景と、社員旅行で同期、先輩と行ったハワイの夜景、会社の研修で行ったラスベガスのストラスフィアというホテルの屋上タワーから見た夜景が今思い出した記憶でベスト3です。

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ノベライズ版「ビフォア・サンセット」

過去のブログでも触れましたが、映画「ビフォア・サンセット」は私的によい映画でした。

で、先月、深夜のTSUTAYAのブックコーナーにいましたら、新刊文庫コーナーに映画の脚本を小説化した「ビフォア・サンセット」がありました。

映画関連の小説は、原作やアナザーストーリーや後日譚なら読む気がするのですが、普段はノベライズはあまり読みません。
しかし、映画の中では、会話の細かい部分や、それぞれの感情を表情やしぐさから読み取るしかなかったので、もうこの本でもう一度振り返ってみるかということで、読んでみました。

で、このノベライズ版のよいところは、映画の脚本(監督のリチャード・リンクレイターだけでなく、イーサン・ホーク、ジェリー・デルピーも)を編訳したので、ホント映画の流れそのままでわかりやすいです。さらに、脚本の行間を読み取る部分はあとがきで訳者の小島由紀子さんも触れているようにかなり奮闘したようで、僕なんかがこう思っていてほしいというような心の動きをうまく描いていました。

読みやすいので、あの映画の余韻に浸りたい方は、チェックしてみてください。

【関連記事】
「ビフォア・サンセット」を見たぜ! 2005.02.12
映画「ビフォア・サンセット」がみたい 2005.01.16

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2005.02.22

「ミリオンダラー・ベイビー」が見たくなる

自宅に帰って、浜崎あゆみの最新アルバムのDVDを見ながら、「ぴあ」を読む自分。

アカデミー賞特集をやっています。

正直、別に何が賞をとろうがかまわないのですが、作品賞ノミネートのひとつ「ミリオンダラー・ベイビー」が気になる。
クリント・イーストウッドとヒラリー・スワンクが出ている。イーストウッドは監督でもあります。

ミリオンダラー・ベイビー公式サイト

ボクシングトレーナーのイーストウッドに弟子入りしたスワンク。次第に活躍するスワンクとイーストウッドに栄光が訪れるが、結末は悲痛。号泣できるそうです。

スワンクは、性同一障害を描いた「ボーイズ・ドント・クライ」の結末が痛かったのですが、そのときのなりきりでアカデミー賞を取ったように、写真見たら本作でもごついボクサー女性になりきっています。

ヒラリー・スワンクは、昔僕が好きだった海外ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」の途中のシリーズに出てきて、子持ちで主人公の親友スティーブと付き合うけど、途中で降板しちゃう役柄を覚えています。

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2005.02.20

吉田修一著「春、バーニーズで」を読む

最近、知人に「読書が好きで、ずっと本を読んでいると幸せです」と、言われました。
僕も大学時代は、本を読むほうが多かったのですが、社会人になってから読書量が激減してしまいました。

昨日は、夜11時くらいにスキーから帰ってきて、TSUTAYAにレンタルDVDを返却に行かなくてはならないので、11時40分くらいにTSUTAYAサンストリート亀戸店に行きました。

レンタルを返却した後に、書籍コーナーに行き、前述の知人の言葉を思い出した僕は、文芸書を三冊も買ってしまいました。

・「春、バーニーズで」吉田修一著
・「7月24日通り」吉田修一著
・「しかたのない水」井上荒野著

吉田修一さんは、ドラマ「東京湾景」の原作者として知られています。(もっともドラマは未見で、原作「東京湾景」にもない韓流ブームに乗ったような内容が色濃いようですが)
彼の作品が好きになったのは、2002年ころに、「パレード」という共同生活している男女をそれぞれ主人公にした連作短編集がお気に入りになったからです。(昔の自分のWebサイトに感想のせています。)

ちなみに、初めて知った著者の「しかたのない水」は、フィットネスクラブに通う男女6人の連作短編集ということで、「パレード」を髣髴させたから、買いました。

で、「春、バーニーズで」。吉田修一さんの初期の代表作「最後の息子」(1997年)という短編表題作の続編的作品です。
「最後の息子」は、オカマバーの経営者「閻魔ちゃん」と同棲している「ぼく」が、閻魔ちゃんや友人、家族と撮ったビデオ日記を見ながら日々を思い出したり、元カノにあったりして、淡々と進行していきます。人の死や家族を考えさせつつ、その何気なさがいい作品です。(ちなみに「最後の息子」に収録されている他二編も好きです)

「春、バーニーズで」は、「ぼく」こと筒井を主人公にした短編集で、表題作が家庭を持った主人公が家族と新宿のバーニーズ・ニューヨークに行って、閻魔ちゃんと思われる男性とぎこちない再会する物語です。
他にも、主人公通勤電車の中や日光への道中など、限定されたシチュエーションで、筒井の今と回想を挟む物語が3篇収録されていて、短編として、正直、どうでもいいような話をさらりと描く手法が、よくできています。(人によっては、全然盛り上がりないじゃん?っ手感じるかもしれませんが)

また、最後に「楽園」という短編があり、それまでのシチュエーションと違う内容(発表した媒体も違う)ですが、もしかしたら後日談なのかと思わせるくらい、想像力を働かせるさらっとしたよい作品です。

あと、補足しますと、この作品の装丁と写真がとってもおしゃれです。まさに、バーニーズって感じの黒い表紙と銀の文字が美しいです。

→参考:バーニーズ・ニューヨーク Webサイト

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2005.01.23

アキハバラ@DEEP

私は「池袋ウエストゲートパーク」シリーズが大好きです。念のため小説のほうです。(ドラマも宮藤官九郎節全開で好きですけど)

作者の石田衣良さんの小説でも好きな作品がいっぱいあります。
そんな彼の作品にはPCとかが小物で出ているし、その時々でいろいろな街を舞台にしているのでいつかは出すと思っていましたが、ついに秋葉原を舞台にする作品が昨年11月に出ました。

昨年12月に4/5ほど読んで、その後間があいちゃいましたが、本日(22日)読み終えました。

【あらすじ】
秋葉原にうろつくオタク3人組(吃音のエディター、潔癖症+生身女性恐怖症のデザイナー、フリーズするコンポーザー)。
彼らは、ネット上のグル(悩み相談室を運営する女性)に導かれて、美少女ファイター、ひきこもり元社会人、アルビノ中卒天才プログラマーとちっちゃな会社「アキハバラ@DEEP」を作ります。
Webサイト更新をしつつ、美少女ファイターのネットアイドルWebサイトで、話題を作りますが、もっともっとネット界でブレイクしたいということで、画期的な人工知能型サーチエンジン「クルーク」を作りあげます。
そんな彼らに目をつけたのが、(某球団買収会社がモデルみたいな)IT界の勝ち組企業デジタル・キャピタルの社長。
最初は金の力で彼らを手込めにしクルークを自社のブロードバンドビジネスのために取り込もうとしたけど、断られた。それに対して社長は信じられない仕返しでクルークに関する彼らのすべてを奪い去ります。
クルークをパクったものを自分達のオリジナルとして公開しようとする勝ち組社長に対して、弱者である彼らが、レジスタンスの力も借りてついに復讐に立ち上がる。

友情、成長を核に強大で理不尽な敵に立ち向かうところが痛快です。ホント敵役の社長はふざけんなって感じで、アキハバラ@DEEPのメンバーを真剣に応援です。
主人公達はオタクといっても、物語の描写上はきついところはなく、どちらかと言うとひきこもりとかハンディキャップを負った人たちが、弱さを強さにしていると言う感じで魅力的です。
ラストはちょっとあっさりですが、現代のファンタジーとして、ありかなとも思います。

【リレーションを感じる作品】
→井上尚登「キャピタルダンス
HotmailとGoogleのようなサービスを開発した女性ベンチャー経営者の物語。画期的なサービスを開発して、経営的に苦境に立ってもあきらめない姿勢が重なります。

→川端裕人「S.O.U.P
ウルティマ・オンラインのようなオンラインRPGを開発した伝説のプログラマーが、サイバー・テロリスト(クラッカー)と戦う話。A.I.が作品の重要モチーフになるのが重なります。

→石田衣良「波の上の魔術師」
大卒無職の青年と、彼を金融の世界に引き込む老人。そんな彼らの都市銀行への復讐物語。石田さんの作品ですし、でかい企業相手に戦う姿勢が重なります。

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2005.01.16

ライブドアの株がもらえるかな

今日は、寒いので、自宅でネットサーフィン(死語?)をしていました。
初めて、ライブドアの堀江貴文社長のブログを訪問しました。

新着記事に「1/14(金) 書籍の抽選会などなど」がありました。

実は昨年、ここで紹介されている書籍「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方」を購入し、読者プレゼントのライブドア社1株に応募しています。

当選1000名に対して、1万件以上の応募が来ているということで、競争率激しいですね。

書籍に関しては、堀江氏の仕事に関するポリシーが、エゴイスティックな部分も含めて書かれて生々しいと思いました。プライドと情熱、さらに細かい経理感覚が成功した秘訣だと思います。

余談ですが、ITMediaで、本書でも触れられている袂をわかった共同創業者のインタビューを読んで、理想の経営は人それぞれで、小規模で楽しい会社を追求していってほしいです。

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2005.01.11

幸田真音「eの悲劇―IT革命の光と影」

「小説ヘッジファンド」などの経済小説で注目の幸田真音さん。

今回、私も身近なIT業界を舞台にした表題作を含む連作集(4話収録)。

元邦銀~外銀のトップディーラーで訳あって現ガードマンの主人公が、主に金融機関の警備の仕事をする中で、金融の知識も活かしつつほろりとする人助けや、自身の捨てた家族との葛藤などを描く話です。

表題作の1話目は、BtoCビジネスの元成功者が、主人公の警備する銀行で飛び降り自殺しようしているのを止めて、身の上話を聞きます。
物語のクライマックスでは、成功者が転落した原因を作った人に主人公がリベンジを次々と提案して、この後、すっげー盛り上がる展開になるんだろうなー、と手に汗握らせてくれました。とはいえ、中途半端ないい話で終わっちゃいました。

他は、元舞台女優の経済ニュースキャスターとの交流や、リストラ・アパレル元部長と組んだブランドショップで生き別れの娘との再開を前におろおろしたり。
あと、全編を通じて元自衛隊の茶パツ・ピアスのフリーターガードマンが出てきますが、彼がいい味を出していて、最後の話では、主人公との出会いを描きます。

かなりライトな話ばかりですが、読みやすいです。
多分、この作品だけでは、幸田さんの本領は理解できていないと思いますが、機会があれば他の作品も読んでみようと思います。

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2004.10.03

浦賀和宏の「透明人間」を読んだ

私に衝撃を与えた作家の一人は「すべてがFになる」で有名な森博嗣氏です。特徴は大学教員でもある彼の理系的な感覚を持ち込んだ新感覚ミステリーです。

そんな彼を皮切りに、講談社ノベルスからいろいろなミステリー作家が世に出ましたが、同じくらいの衝撃を与えてくれた作家が「記憶の果て」でデビューした浦賀和宏氏です。

彼の作品は全体的に、スケールのでかい設定と、人間の感情の限界までをつく容赦ない時には精神的に残酷な表現力、テクノの薀蓄をスパイスにしつつ切ない人間関係を組み立てる、などが魅力です。

「記憶の果て」で衝撃的な事実に打ちのめされた主人公安藤直樹は、その後のシリーズでは探偵役として登場しますが、本書はその中のひとつです。

透明人間」は、スケールのでかい設定と、主人公の父の死を契機に孤独で自殺を繰り返す二十歳の女性のネガティブな描写のだるさが、僕を打ちのめしてくれます。
読み終えて、正直言うと、その結末に対して、もっとすごい内容に高められるのではないかというがっかり感もありました。ただ、結局は主人公の女性と安藤君の友人の飯島君のラブストーリーであり、物語の中心である「事件」のサバイバルな描写が、魅力的な一冊です。

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